海を進む
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私には秘密がたくさんあるけど、中でも部屋が汚いというのはとても重大な秘密。 足の踏み場がないというのはこういうことです。 部屋から玄関まで行くだけでも足がつる。 宅急便のお兄さんが来ても玄関のドアを開けたくない。でも受け取らないわけには いかないので、部屋の中が見えないように電気を消してドアを必要最低限しか開けずに 受け取る。あー暗い。暗い暗い暗い。私が宅急便のお兄さんだったら、あの家には 荷物を持って行きたくないと思うかもしれません。 一人暮らししてても、急に部屋に来る彼氏なんかいないもん。 たまーに友人が泊まりに来るけれど、そういう時は何日か前から掃除を始め、 当日には部屋はすっきりピカピカ。今まで床を埋め尽くしていたものはいったいどこへ? まるでモデルルーム。 だから友人たちは、私の家はいつも片付いていてきれいだと思っているはず。 本当のところは、人が家に来るとなるとまるで引越し並みの労力を使っているのですが。 そして泊まりにきた友人も帰ると部屋はすぐに復旧して2日もあれば元の状態に戻る。 こんなにぐっちゃぐちゃなのに、それを人に知られるのは絶対にイヤ。 完璧にキレイな部屋しか見せたくない。 足の踏み場のないほど部屋の汚い女の人って結構いるんじゃないかと私は勝手に思っている。 女だからって整理整頓や掃除がきちんと出来ることを無言の圧力で要求されるけど、 そんな要求に素直に応える人ばっかりじゃないはず。 そしてみんな部屋が汚いことは隠しているので、きっと予想をはるかに超える数の 汚い部屋住人がいるに違いない。うん、違いない。 きっとそうです。私だけじゃないはずです。と思いたい。
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