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2004年09月25日(土) 「17歳の処方箋」

こっちの映画もサリンジャーサリンジャーと謳われてましたが「16歳の合衆国」とは全然カラーが違います。ていうか15,6の少年が家出してニューヨークを放浪するだけでサリンジャーだライ麦だと宣伝するのはそろそろやめようよ(笑)。でもまあ、それなりに面白い映画ではありました。サリンジャーつながりで言うならちょっと「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」に近いかな。いや話に共通点はないんだけど、なんていうか、ほろ苦いコメディといった趣。

大人たちに反抗して退学を繰り返す17歳の少年イグビーが、家出してNYに行って女の子と知り合ったりして引き戻されて、ずっと疎んじていた母親の死を経験し、そうして外に向かって歩き出す、みたいな話。こんな風に書くと割とありがちなストーリーに聞こえるかもしれませんが中身は結構ユニークで、とにかく登場人物達がかなり個性的。高圧的で自信家な母親、イグビーが子供の頃に精神を病んでしまった父親、本心の見えないエリートの兄、金の亡者である資産家の名付け親、彼の不倫相手、NYで出会った大学生、等々。これらの人の間でイグビー君は逃げて、藻掻いて、自由になろうと放浪する。独創的な話の流れなのであまり共感度は高くないものの、一風変わった仕上がりになっていてこれはこれで良い感じだと思います。

主演のキーラン・カルキン君はすごくのびのびと演技してて好印象。さらにその他のキャストが非常に豪華(しかも私の好きな人たちが集合)なので、顔ぶれ見てるだけでも満足でした。特にライアン・フィリップが良かったー!何となく「ゴスフォード・パーク」を思い出した。こういう、キレイだけど何考えてんだかわかんないような役いいね!似合ってるよ!それにしても30目の前にして大学生役に何の違和感もないんだからこの人も童顔だよなあ…(笑)。




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17歳の処方箋 【IGBY GOES DOWN】

2002年 アメリカ / 日本公開:2004年
監督:バー・スティアーズ
出演:キーラン・カルキン、ジェフ・ゴールドブラム、スーザン・サランドン、
アマンダ・ピート、ライアン・フィリップ、クレア・デーンズ、ビル・プルマン
(劇場鑑賞)


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