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2004年01月27日(火) (ミニ感想:「ピーター・グリーナウェイの枕草子」「カントリー・ベアーズ」「解・放・区」)

今更だけど、年末からお正月休みにかけてビデオやらDVDやらそれなりに見ていたので思い出してミニ感想書いてみることにしました。個人的にインパクトの強かった三本。

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■ ピーター・グリーナウェイの枕草子

何じゃこりゃあぁ! こんなの作っちゃってあんた、枕草子は日本版カーマスートラだとか清少納言は人肌フェチだったとか西洋人が誤解したらどうするんですか監督!(笑)

めっちゃくちゃな時代性とか日本か中国かよくわからん描写とか色々激しく意味不明。ま、「枕草子」はモチーフ(あるいは一種のイメージ)として使われてるだけなのでいちいち律儀につきあう必要はないです。むしろユアン・マクレガーのお宝ビデオクリップだと割り切った方が腹も立たずに楽しめるかもしれません。いやあ美しかったですユアン!ユアンの美しさのおかげで個人的には「ベイビー・オブ・マコン」よりはまだ見やすかった。妙な流し目使ったり、それにあの俗っぽい髪型といい(笑)、こういう路線もなかなかイケますね。そして服着てるより全裸でいるシーンの方がずっと長かったのではないでしょうか。いつもながらお見事でありますユアン殿!どうもご馳走様です!美味しかったです!

しかしなんだな、ほんとに、こう、筆で字を書いたらうまくのりそうなきめ細かさだったなぁ、ユアンの肌。脱がせて一筆書いてみたい気持ちもわからなくはな……あ、いえ、ええと、こういう一種の倒錯プレイめいた世界って、江戸川乱歩とか谷崎潤一郎あたりなら嬉々として表現してくれそうですね。

あと、ユアンが日本語喋ってるのは私初めて聞いたかも。後半ナギコに閉め出されドアを叩いて絶叫するシーンでは、「開けてくれー!」が微妙に「開けてくれぃ」に聞こえて、思わず「江戸っ子かよ!」とツッコミ入れてしまいました。(いや、だってほんとにそう聞こえるんですって!!)


■ カントリー・ベアーズ

ああ、貴方ほどの天性の迫力の持ち主が、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」であれほど渋い魅力を見せつけてくれた直後だというのに、今更クマ相手に何をムキになってるんですかウォーケン様!(そんなところがス・テ・キ☆)

クリストファー・ウォーケンはやっぱりただ者じゃないですね。何でもやるよこの人は(笑)。ファン必見!…いや、ファンなら見ない方がいいのだろうか…? うーむ、とりあえず私は惚れ直しましたけど(笑)。
そんなウォーケン様、この映画のちょっと後に公開された「カンガルー・ジャック」とかいうカンガルー映画にも出てたって聞いたんですがほんとですか。やはりクリストファー・ウォーケン級の役者になると何か一種の境地に達してしまって、もう人間相手の演技じゃ物足りなくなるんでしょうか(笑)。


■ 解・放・区 

何でもやる! という点ではウォーケン様の上を行くジュリアン・サンズの登場。私はジュリアン・サンズが結構好きなので、というか、そういえば昔結構好きだったんだよな〜、ということを最近思い出したので、無関心でいたブランク期間を埋めるべく密かに近年の出演作を漁りにかかっておるのです。
で、この映画、TSU○AYAで“洋画・エロティック”の新作コーナーに並んでいた時点でかなり不安なものを感じたのですが(しかも劇場未公開)、案の定C級でした。いちおうジャンルとしてはエロティックサスペンス?だけどたいしてエロティックじゃないし。
しかーしジュリアン・サンズは期待を裏切りません。やってくれました。具体的に何をやってるか書いちゃうとネタバレに繋がるのでアレなんだけども、まあ言ってみれば「処刑人」のウィレム・デフォーを軽く凌ぐ勢いでしたね(笑)。私はジュリアン・サンズのこういうところが大好きで、つまりこの人って顔立ちは非常に私好みの貴族的な美形なんだけど、そのくせヘタレ男とかアホとしか言いようのない役とかエキセントリックで意味不明な役とかやらせたらもう右に出る者なしなのね。というか好んでやってるとしか思えない(笑)。「裸のランチ」とか「ワーロック」とか「ボクシング・ヘレナ」とか。「眺めのいい部屋」なんて、あんな小綺麗な役はほんの一面にすぎないのであるよ。

ああ、ついジュリアン・サンズについて熱く語りすぎてしまいましたが、そういえば、エレン・バーキンとは「シエスタ」以来の共演になるのかな(あんまり一緒のシーンなかったけど)。ストーリーについては→こちらなどご参考に。


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以上、えーと、ぜんぜん「ミニ感想」じゃなくなってしまった点についてはツッコミ禁止の方向でお願いします(笑)。書いてるうちに長くなっちゃうのよー。



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ピーター・グリーナウェイの枕草子 【THE PILLOW BOOK】 

1996年 イギリス・フランス・オランダ / 日本公開 1997年
監督:ピーター・グリーナウェイ
出演:ヴィヴィアン・ウー、緒形拳、
ユアン・マクレガー
(ビデオ鑑賞)


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カントリー・ベアーズ 【THE COUNTRY BEARS】 

2002年 アメリカ / 日本公開 2003年
監督:ピーター・ヘイスティングス
出演:クリストファー・ウォーケン、スティーヴン・トボロウスキー、
あとドン・ヘンリーとかエルトン・ジョンとか(一瞬)
声の出演:ハーレイ・ジョエル・オスメント
(DVD鑑賞)


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解・放・区 【MERCY】 

2000年 アメリカ / 劇場未公開
監督:ダミアン・ハリス
出演:エレン・バーキン、ジュリアン・サンズ、ペータ・ウィルソン
(ビデオ鑑賞)


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