ひとコマ
何気ない日常のひとコマ

2003年03月10日(月) ゆっくり、ゆっくりと…。

今日の幼稚園の送り迎えのときにも、雪…。

けれども、きのうのように綿のようなふわふわとしたものではなく、

小さなあられのように丸い粒で、

コートの上に落ちて来ても、ころんとすべり落ちていきます。

その日の空のコンディションで、

一日違いで全く違う様相の雪がやってくるのが、

おもしろいなぁ…と思いつつ、あまりの寒さに手袋をはめました。


娘が橋を渡っている時に、急に立ち止まりました。

そして、川を指差しながら、

「おかあさん、あの鳥、何?」と、聞いてきました。

ん? ちょうど私の視線からは見えなかった鳥。

娘の背までかがんで、橋の間からのぞきます。

見ると、こちらに背を向けて、

まるで猫背のように背中をまるめているサギが見えました。

(サギも寒そう…ぶるるっ)

「ゴイサギだと思う、たぶん。」

お顔をこちらに向けてくれなかったけれど、

首がないんだもの、笑。 ゴイサギくんだよね…、うふふっ♪

こんなふうに、娘とあれこれと立ち止まって会話しながら行くのも、

あと1週間。

先日の小学校の説明会では、PTAの会長さんが、

「小学生になると、子どもの姿が急に見えなくなる感じがする」と

おっしゃっていましたが、

小学校の行き帰り、娘が何を見ながら歩いて来たのか…

私には見えなくなるかと思うと、

ああ、あと1週間、もっとゆっくり、ゆっくり過ぎてほしい…

そう思うのでした。


先週の春の嵐で、柳の芽が一気にふくらみました。

なのに、この雪が舞う寒さ…。

やわらかな芽が、寒そうに風に揺れていました。


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