宅急便屋さんが来たので、
ドアを開けると、
いつのまにか、
外では雪が降っていました。
急いでコートを着込み、
娘と虫眼鏡を持って外に出ました。
そして、
コートに降り掛かる雪、
植え込みに舞い落ちた雪を
虫眼鏡でながめます。
すると、
雪がとけていくほんのわずかの間に、
その結晶の姿を見ることが出来るのでした。
「ゆうちゃん、スキーのとき、雪の結晶みたよ♪」
ふふっ、きっとここよりゆっくりと、
雪の結晶は眺められたに違いありません。(^-^)
しばらくすると、雪がやんだので、
家の中に入りました。
まもなくお日さまが顔をだしました。
娘が「お母さん、ほら! キラキラ光っているよ!」
と、指差しました。
見ると、
電線にネックレスのように連なった水の粒が
光を反射して、
キラキラと、
時に虹色の光を放ちながら輝いているのでした。
そうして、
家々の屋根からは、
白く蒸気が立ち上って行きます。
まるで、
水の精が衣をひるがえして天にのぼっていくよう…。
不思議で美しい光景でした。
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