ひとコマ
何気ない日常のひとコマ

2002年11月18日(月) 黄色い絨毯の匂い

幼稚園にお迎えに行こうと外を出ると、

急に外が寒くなっていることに気付きました。

午前中、お布団を干していた時には、ぽかぽかと暖かだったのに、

いつのまにか、鉛色をした空…。


信号を渡ったところの歩道が、

見事に公孫樹の葉っぱに埋め尽くされて、

黄色い絨毯となっていました。

その上を歩くと、かすかにかおる公孫樹の落ち葉の匂い…。

その匂いは、どこか懐かしい気持ちが、心の中にひろがります。

最初にこの匂いを感じたのは小学校だっただろうか…

それとも、もっと幼い頃のことだったのだろうか…。


自分の中で覚えているのは、高校の頃。

公孫樹の落ち葉を踏みながら、

「今、この場所に自分が居る」

…自分がその場所に存在することの「不思議」を感じていました。

もし他の高校に入っていたら、今頃、どんな自分だっただろう…?

たぶんそんなことを考えながら歩いていたような気がします。

ちょうど、自分の足で自分の道を歩みはじめたころ…。







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