幼稚園にお迎えに行こうと外を出ると、
急に外が寒くなっていることに気付きました。
午前中、お布団を干していた時には、ぽかぽかと暖かだったのに、
いつのまにか、鉛色をした空…。
信号を渡ったところの歩道が、
見事に公孫樹の葉っぱに埋め尽くされて、
黄色い絨毯となっていました。
その上を歩くと、かすかにかおる公孫樹の落ち葉の匂い…。
その匂いは、どこか懐かしい気持ちが、心の中にひろがります。
最初にこの匂いを感じたのは小学校だっただろうか…
それとも、もっと幼い頃のことだったのだろうか…。
自分の中で覚えているのは、高校の頃。
公孫樹の落ち葉を踏みながら、
「今、この場所に自分が居る」
…自分がその場所に存在することの「不思議」を感じていました。
もし他の高校に入っていたら、今頃、どんな自分だっただろう…?
たぶんそんなことを考えながら歩いていたような気がします。
ちょうど、自分の足で自分の道を歩みはじめたころ…。
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