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本日読了の本
・しりあがり寿「小説 真夜中の弥次さん喜多さん」」河出文庫
妻を殺した弥次さんとヤク中の喜多さんはおホモだちで、 喜多さんのヤク中を治すべく手に手を取り合って御伊勢参りへ… てなストーリーを、あのクドカンが映画化! ってんでかなり期待して待ってるんですが、 うっかりこの小説を読んでしまって一抹の不安が…。
読み始めてすぐ、これはノベライズなんじゃないか、 読んじゃったらネタばれちまうんじゃないかと心配したものの、 結局ラストまで読み上げて、これを映像化?というのが正直な感想。 つか、少なくとも小説では、全編酔っぱらってますですよ。
らりぱっぱな中島らもの文章みたいな 感覚的スプラッタシュールな描写の連続で、 このままの内容だったらR指定まちがいない… というか、2001年宇宙の旅のあの風景?
まぁ、あのクドカンだから、どんな写真でも撮っちゃうんだろうけれど、 予告みたいな映像を見た限りではヤク中にしちゃ健康的すぎる喜多さんとか、 決して逞しいとは言い切れない長瀬くんの弥次さんとか、 原作(=漫画、読んでないけど)とも小説版ともまるで違いそうな、 そんな不安と期待が入り交じった「真夜中の弥次さん喜多さん」なのでした。
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