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映画『東京原発』 監督・脚本:山川 元(DVD)
キャスト: 役所広司、段田安則、平田満、田山涼成、菅原大吉、 岸部一徳、綾田俊樹、徳井優、益岡徹、塩見三省、吉田日出子
見事なまでの問題提起型社会派で、 なのに、どこまでもギャグに走った、 ほぼおっさんだけの、あらゆる意味でクサーイ映画。
ある日突然、役所広司演じる東京都知事が 東京のド真ん中に原発を誘致する!と宣言する。 そしてその時同時に、 秘密裏に進む国家機密がエライことなろうとしている。
どこかで見たような雰囲気だと思ったら、 言うなればパトレーバーの「二課の一番長い日」かな。
カメラはずっと会議室の中と蛇行する車を追っているだけ。 あまりにステレオタイプのキャラ達が、 しっかりそれぞれの役割分担を担って、 内容はあまりにリアルで現実として重いのに、 それをすっかり全部ギャグにしてしまっている。 ハラハラする場面のはずなのに、 思わずツッコミの嵐に爆笑してしまう。
わざわざ劇場で観る必要はないけれど、 居間のTVの前で皆でカウチポテトでも摘みながら、 あちこち突っ込んで笑い転げつつ、 気が付いたら原発の現状をお勉強して愕然となってみませんか。
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この間書けなかった「あらしのよるに」の話ですが、 こないだTVに、ちょっとだけ作者の人が出てたんですよ。 で、こんな話をしてたんですね。
初版ではオオカミとヤギの科白回しが、 性別を特徴付けるようなものだったのを、 後に性別が判らないような科白回しに変えました… と。
いつだか「あらしのよるに」が小学校の教科書に載っている… という話を聞いた時、その教科書を見せてもらった事がありました。 その教科書では、確かにオオカミの「〜でやんすね」が「〜ですね」 みたいに変わっていて、教科書ってのは随分なことをするもんだなぁ…と イヤな印象を持った記憶があって、でも今回その談話を見て、 あぁ成る程、あれは教科書の欺瞞などではなくて後の版がそうなっているのか… と解釈した訳です。
が、 昨日(何年の単位で)久々にえほん館に直接行く機会ができて、 そこで最近の版を確認してみたら、 あの教科書みたいな変更は特に無いように見えたんですよ。 オオカミは「おいら」だしヤギは「わたし」だし、 オオカミは「〜でやんす」だしヤギは「〜ですね」だし。
版が変わって科白回しが若干変わっている…のは事実なのか、 変わってる版と戻ってる版が実はあるのか、 教科書は所詮欺瞞なせかいなのか、 結局良く判らずじまいでした、
ちなみに今日お店に居合わせた何人かの意見では、 オオカミもヤギもオスだと思っていた人と、 オオカミはオスでヤギはメスだと思っていた人と、 半々でした。
文章の想像力って、やっぱり不思議でかつ大事なんだな…と、 改めて思ったひとときでした。
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これ以上複雑な機能は必要ない…というか、 既に使っていない機能沢山ありますな携帯だけれど、 着うたフル、だけはちょっと欲しいかも…と思ってみたり。 PC経由しなくても好きな音楽を1曲単位で落せて、 それを持って歩いて好きな時に聞ける…というのは魅力。
サイト契約料とDL料金とパケ代、 全部込みで1曲幾らになるんだろう?というのがちょっと気になるけど。
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