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2004年12月01日(水) 「海辺のカフカ」

自分の中にまだどれくらいの地雷があるのか、
そしてそれがどこにあるのか、
踏ま(れ)ないと判らない…というのが、
地雷の地雷たるところなのか。

それは唐突になんの予感も無く踏まれて、
やってくる凄まじい暴発。
回避する手段を持たぬまま、
自分をまたは他の何かを傷つける。



勘弁してくれ…。

***

前から使ってるんだけど、
やっぱり優れものだと思うお気に入り。
可愛いけれどピリッと辛い胡椒挽き。
 ↓
  (click!)

***

昨日読了の本

・村上春樹「海辺のカフカ 上下」新潮社

 ちょうど1ヵ月前読んだ竹内真の「図書館の水脈」に出てきた本。
 なるほど「図書館の水脈」は「海辺のカフカ」のオマージュだったわけだ。

 過去、村上春樹は何冊かは読んでいるのだが、
 残念ながらいまひとつ相性が悪いらしい。
 なんというか… どこか合わない。
 全然面白くない…というのではないのだけれど、
 どこまでもズレたままラストまで行ってしまう…という感じか…。

 けれど、人と人とが出逢うということには
 きっと何か必ず理由があるのだ、
 そこには必ず意味があるのだ、
 というのには共鳴できるものがある。

 まったく違う人生を別々に生きてきた人々が、
 何かに弾かれるように何処かへ向かって歩みだし、
 それぞれ別々だった道がある場所で交差する。
 そしてその出会いが何かを引き起こす。
 目的の見えぬまま出発したその結果が、
 交錯した瞬間知らなかった目的の達成となる。
 何かが開き、何かが閉じる。

 もしかすると自分の人生も、
 何かを開く、そんな何かに出会うのかもしれない、
 そんな想いが生れる物語。

 それは明日のことか、まだまだもっと先のことか、
 いつかその時が来たら判ると良いと思う。

***

私信:青様
 やっと読ませて頂いた最終話、
 思わず泣きそうになりました。
 ルーク、好きです。
 しみじみと、良いコンビになれて良かったね…と思いました。
 もしまとめてupする機会がありましたら、
 是非挿絵も入れてくださいまし。


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