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行ってめーりやした、ひとり映研活動。
豪華2本立てってんでお昼のつもりで買ったコンビニおにぎりとペットお茶、 長らく品切れ状態だったはずの竹の形のボトルのんがあったんで うっかりそいつを買って、シートに座ってから気がついたよ、
お茶の名ぁも伊右衛門だぁ!
気付くのが遅せぇって!(笑)
流石に10時から2時半まで座りっぱなしは辛いです。 足が浮腫んじゃったよ〜。
『座頭市』と『嗤う伊右衛門』、 ひたすらに閃く刀と血しぶきの4時間でございました。
それにしても君ら、刀はいちいちちゃんと拭えよ! ピッピッ・・・ じゃないよ〜。 そのまんま鞘ぁ収めたら、あっつーまにナマクラんなるよ〜。
というわけで、以下ネタバレ。
映画『座頭市』監督:北野武
相変わらずのビバおっさん!
一徳さんも好きだし柄本さんも大好きだし、 タカさんもすっかりおっさんだしねぇ。 んで当然タケシもおっさん!
みーんな良い味出してましたよ〜。 唯一まだイマイチおっさんになりきれてないのが浅野くんで、 恐らく一番格好良い役どころだったんだろうけど、 周囲のおっさんパワーに圧倒されてましたよ。
後はお名前存じ上げないんだけど、 タカさんちのおばはん、 あの人が良かったねぇ。 すっかり年増好みなのは、まぁ、今に始まってもいないけどさ。
全体に画面暗いのは、舞台を忠実になろうとしてるんだろうけど、 蝋燭だけの家ん中とか土砂降りの中とか、 そんな場面が多いせいで、どこまでも薄暗くてちょっと見辛い?
話はいささか長かったかなぁ…。 何気ない風景をじっくり見せるのが北野流なのかもしれないけど、 かなり長い間ストーリーが読み取れなくて往生しましたよ。
随所にあるタップのシーンは楽しかったですねぇ。 おーゆー遊び心は好きです。 ずーっとひとつのビートが流れてて、 時々意味もなくそれに併せて踊ってる人々が好きでした。
タケシはちょっと軽かったかなぁ…。 なんかね、座頭の市ってーと、 どうしても石森先生の「佐武と市」とダブっちゃってね、 もちっと重々しいイメージだったんですが、 タケシの座頭市は薄ら笑いばっかりで、 それがいささか引っ掛かったかなぁ…。 もともとそういうキャラなの? まぁなにせ、勝新の座頭市は見てませんのでねぇ。
最後に、浅野くん、ちょっと呆気な過ぎ! もちっと往生際悪く気張って欲しかったよ!
んで2本目、
映画『嗤う伊右衛門』監督:蜷川幸雄
えぇとねぇ、眠かった!(苦笑) 実は私も原作読んでないんです。 いや、一応昔借りてきたことは借りてきたんですよ。 でも最初の方で挫折してました。 なんつーか、辛気臭くて退屈だったし…(おい)
んでも、こっちもビバおっさんなお話し。
もうきっぺえちゃん、最高です。 願人坊主の人も良い味出してました。 この人、かなり有名な俳優さんらしいんですが、 存じ上げてません。すみませ。
んで唐沢くんにはあんまり興味なくて、 これも申し訳ないです。
さて、 『座頭市』が全面暗々なら、こちらは全面びしょびしょ。 ひたすらじゃぶじゃぶどろどろで楽しそうです。
何といっても貧乏長屋が好きですよ。 これもまた「佐武と市」を思い出させるシーンなんで。 じめーっとしてて、鬱陶しくて、 汗臭いおっさんふたりが絡んでるなんざ、最高です!
全体にもちっとホラーな話しかと思ってたんですが、 そんな事はなかったですね。 ラストなんか、すっごい綺麗でしたよ。 ホントのオーラスはかなり意表突かれたけど。 あれ、原作もあーゆー終り方だったんかなぁ…。
というわけで、ラスト綺麗だったんで少々欠伸してたけど許します。 あと、きっぺえちゃんの往生際の悪さも良かったっす〜。
んで、後ろのおば様方、 原作読んだんだったら京極の名前くらい憶えて来てくださいな。 クレジットにちゃんと流れてんのに、 全然気付かずに「作者は出なかったわね」なんて言わないやうに!
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