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蜂様の日記のお人形のお話を読んで、ふと。
昔から人形というのは大の苦手でして。 幼い頃泊まりに行った祖母の家で布団を敷いてもらった部屋に ガラスのケースに収まった市松さんが独り居まして、 オレンジ色の常夜燈の中でその市松さんが物凄く怖かった、 その記憶のせいかもしれません。
大人になってからもリアルな人形は須らく苦手で、 特に市松さんとフランス人形が一番怖かったのですが、 ただ一人、可愛いと思えるお人形がお友達に居ます。
まだパソコン通信の時代からお世話になっている人のお家のお嬢さん、 おかっぱの金髪がキュートなまりちゃんです。
そのまりちゃんから紹介してもらったのが 人形工房の「朋」。 一度だけ訪れたこの工房で見たお人形たちは なぜかあまり怖いとは思わなかったです。 よく見かける市松さんと違って ふくよかな可愛らしさと優しい目をしているからでしょうか。
祖母の家に居た市松さんは今は実家に来ています。 あの市松さんを将来どうするのか、 それは今は判りませんけれど、 まりちゃんと「朋」のお人形たちのお影で、 苦手だったあの市松さんへの想いが変わってきているのが、 自分でも嬉しかったりします。
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