ひとりアライグマ同盟バナ 朶話事 たわごと

目次最新来し方行く道


2003年11月17日(月) 「ぼくと未来屋の夏」

本日読了の本

・はやみね かおる「ぼくと未来屋の夏」講談社

 講談社ミステリーランド3冊目にして、文句なく面白かった。

 現実というのは重くて、子供にだって重いことには変わりはないわけなんだけど、
 でも子供にとって見つけたいミステリーというのはそこまで重い現実ではなく、
 もっとワクワクドキドキするような冒険や秘密であって欲しい。
 確かにそれは、個人的な意見だろうけれど、切実な願いだったりもする。

 御伽話みたいな、ちょっとオソロシくてキモチワルくてお化け屋敷みたいな、
 すごく怖くてもそれ自体を楽しんじゃって、後で良い経験だったと思えるような、
 そんなミステリーであって欲しい、そんな風に思う。

 ぼくと未来屋なら、未来屋の方がいろんな意味でだんぜん有利だと思うんだけど、
 未来屋もぼくも絶対ゆずらないところがあるのが良い。
 そして、ぼくだって決して負けてない。

 昔々読んだ天沢退二郎の「光車よ、まわれ!」を思い出した。

 見慣れていたはずの風景が、いきなり知らない世界になる。
 おなじみだったはずの人が、意外な一面を見せる。
 見開きの地図が、全然違うものに見えてくる。
 そんな夏の経験は、きっとまだ終らない。

***

責任を買う値段、というのも難しいものですね。
良い条件というものは、なかなかありません。

また地道に探しましょう。


目次最新来し方行く道
 mailhome@sub_racoonbooks/moviephoto