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本日読了の本
・夢枕獏「平成講釈 安部晴明伝」中公文庫
この作者、安部晴明という男がよほど好きなのであろうか。 現在上映中の「陰陽師II」の元本を書いたのも彼である。
が、今回のはそれとはまるで趣向が違う。
そもそも今回のにはネタ本がある。 三冊の速記本を元に、それに作者の解釈やオリジナルな部分を付け加えて 書かれたのがこの本なのだ。 ネタ本というより、速記本の超訳とでも言おうか。
話は講談風に語られていく。 まずは“枕”である。 そこは作者の今である。 誰と会ったとか芝居を観たとか何を食べたとか今は何国に居るとか、 そういう話から始まる。 そして前回の引き部分から物語に入っていくのだ。
読んでいるとやたら現実に引き戻されるのがいささか鬱陶しい。 しかし、 この部分は速記本ではこう、 設定はそれぞれこう違う、 これは速記本には無いオリジナル、 などといちいち解説してくれているので 思わずへーと言いながら読み進める結果となる。
そのへーの部分には、晴明の名付の由来なんてのもあったりする。 晴明というキャラが二種類あった、なんてのもある。 講談の語り口が、それらをさらさらと読ませてくれる。
そして一番何ともいえないのが、この文庫の解説を書いているのが 晴明神社の禰宜(宮司の下の人)氏である、ということだ。 こんな本もちょっと珍しいのではないか。
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体調が悪いのか、唇のアフタがいっかな消えません。 変に胃がもたれた気もするし… 秋の行事詰まりが一段落ついて、いささか気が抜けたのかもしれません。
こんなところで風邪なんか引いてる場合じゃないんですけどねぇ…。
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ヤバいです。
ウチの近所の図書館は2週間で10冊貸してくれるんですが、 予約とかリクエストした冊数もその10冊の中に入っちゃうんです。
で、今日3冊リクエストして今の予約・リクエスト状況を調べてもらったら、 なんとそれだけで7冊になっちゃう…というのが発覚。 まともに借りられるのは3冊しか残ってないだよ。 その上、予約はすごい順番待ちだし、リクエストは2ヵ月くらい入らないんだよね。
やっぱり、本当に読みたい本は買えってこと? これ以上本の増える要因は作りたくないよ〜(涙)
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