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2003年08月13日(水) 「ぼくらが鳥人間になる日まで」

旅行記書き始めました。
果たして何日かかることやら。

どぞ気長にお待ちください。

***

昨夜久しぶりに演習問題やってショック…。
すっげ時間かかってました。
1問やってギブアップ!

今日からは一日2問ペースにしたいですね。
いやぁ、一週間抜けるとマジ忘れてるわ…。

***

本日読了の本

・正本ノン・丹内友香子 共著
 「ぼくらが鳥人間になる日まで ―飛べ!プテラノドン―」ポプラ社

 小さい頃から空を飛ぶのが夢だった。
 どんな願いでもひとつだけ…と言われたら、
 空を飛びたい!というのが最初だと思っていた。
 「翼をください」という歌が無性に好きだった。

 幾度と無く空を飛ぶ夢を見た。
 やや高所恐怖症気味の身ゆえ、所詮二階の窓程度の高さを
 のたのた飛ぶのだけれど、夢の中では何回飛んだか知れない。

 空を飛ぶ夢は欲求不満の現われとか言われるけれど、
 多分あれは純粋に、ただただ飛びたかったんだろうと今でも思える。

 だから、鳥人間コンテストは憧れなのだ。

 鳥人間コンテストは、琵琶湖の上空を滑空する人力飛行機たちの祭典だ。
 ただ風に乗るだけのモノ、プロペラでどこまでも飛んでいくモノ、
 ユニークな形で飛ぼうとするモノ、みんな飛ぶためにやって来る。
 そしてみんな自分たちの力でそれらを作ってやって来る。

 この本は、琵琶湖の上空を飛ぶことを夢見たとある学校の人力部の、
 15年に渡る挑戦のドキュメントである。
 何度も何度も落ちては、彼らは挑戦し続けた。
 プラットフォームから落ち、書類選考を落ち、台風で飛べずに終った。

 それでも彼らはあきらめない。
 人がやったことがないから、今までこんな形で飛んだことは無いから、
 だから自分たちがそれをやる。
 地道で辛気臭い作業のひとつひとつの積み重ねが、
 あの一瞬大きく羽ばたく。
 その瞬間のために、その瞬間の感覚を知っているからこそ、
 かれらはひとりまたひとりと集まり、夢に向かって積み上げて行く。

 落ちたらまた作れば良い。壊れたら次に進めば良い。
 ひとつ終るごとに、ひとつずつ進歩して行く。進化して行く。

 作り上げて行くってこういうことなんだ…と改めて思う。
 ひとりひとりが自分のできる小さなことを積み上げて、
 ひとつの大きなものを作り上げて行く…ということ。

 それもまた憧れ。

 でも、憧れていてもしょうがない。
 今自分が飛びたい空がどこだか見定めたら、
 その空に向かって人力飛行機を作り出していけば良い。

 我々は試されている。あきらめたところがゴールだと彼らは言う。
 飛びたいと思った空をどこまで飛べるか、
 自分のゴールはまだ決めたくない。


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