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2003年06月29日(日) 「牛乳アンタッチャブル」

睡魔に勝てず、深夜のサザンを見逃してしまった…。

限定25万枚のシングルでいきなりランキングトップを取ったサザン、
でも来週は売り切れで一気に圏外なんだろうなぁ…とか思いつつ。

***

本日読了の本

・戸梶圭太「牛乳アンタッチャブル」双葉社

 雲印牛乳集団食中毒事件の裏舞台。

 当然フィクションなのだけど、記憶にあるセリフとか微妙に
 似ている名前とか出て来るので、かなりシュールである。

 元々ネタ的にこの手のブラックなネタ転がしは好きなんだけれど、
 ここまで徹底的に書かれてしまうと笑ってられなくなる。
 フィクションの顔をしつつ、現実にもこんなもんなのかもしれない…
 という薄ら寒さが這い登って来る。

 イラストとか写真とかが遊んでるだけにねぇ、
 現実の恐さが引き立ってる気がするのは私だけか。

 多分、痛快にすかっとさせる部分もあるのだろう。
 けれど、何となく後味の悪い部分が僅かに勝っているような…。

 背表紙の寒さが読後感をそのまま映している様な気がした。
 面白かっただけに、怖い。

***

葵祭りの神社“下鴨神社”、そこには糺の森<ただすのもり>という森がある。
広大な森の中には清らかな水が流れ、歩けばしんとした空気に包まれる。

しかしその広大に見える森も今は800年前の40分の1。
流れる清水も、40年近く前からもう自力では湧いていないのだという。
葵祭りの斎王代が禊をする池の水も、実は二基のポンプで
地下水脈を汲み上げているのだそうな。

葵祭りの象徴フタバアオイも死滅して久しいという。

京都は水どころが多い。
お酒、豆腐、茶の湯、染め物… 全て清水あってのものばかりだ。
水の枯渇した都で、それらはどうなってくのだろう?

***

こちらこそリクずーっとお渡しできずに居てまふ〜 m(__)m>羊様


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