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2003年03月04日(火) 夢の中の魚

メールアドレス変えようとすると、
かーなりあちこち変更届出さなきゃならんのねぇ…。

あ゛ぁぁぁぁぁぁ… いくつあるんだぁぁぁぁ!(疲)

***

昨日読了の本

・五條瑛「夢の中の魚」集英社

 今回、葉山くんは脇役である(いきなり(笑))
 舞台は日本、相手国は韓国。

 祖国から離れているけれど、祖国の為に働く人々。
 祖国を見たことすらないけれど、常に祖国を見つめ続ける人々。

 五條瑛は日本の脆弱さを突き付ける。
 気付かぬ事の恐さ、見ない事の弱さ、
 そして、日本人って何だ? という問いを発する。

 元防衛庁情報機関に居た者の目で描かれるリアリティは、
 今、隣の国々との間に各種緊張が高まる中で、
 現実の物として迫って来る。

 フィクションであってフィクションでは無い。

***

遠いです。
自分が確かにそこに居たのだとは思えないほど、
全くと言って良い程リアリティがありません。

僅か4ヵ月と言えど、腐っても4ヵ月です。

その毎日々々が、
どこか夢の中での出来事のような、
空想の世界の出来事のような、
蜃気楼を思い出すような、
それほど希薄な記憶なのです。

あれは一体何だったのでしょうか?
私は一体どこに居たのでしょうか?
あの場所、あの出来事、あの会話は何だったのでしょうか?

あの、霧の向こう、観念の世界の楼閣ですら、
あれだけの実感と体感を以って鮮明なる記憶に刻まれているというのに…。

今、それ程までに自分の心はそこには無かったのだ…
という事を改めて実感しています。

もう、決して引き返せない場所にいる…
そういう事だったのですね。


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