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2003年03月01日(土) どーなつ

8時から1時までクダクダしてても、
あまり発散とか、そゆレベルではなかったみたいです。

何か「人種の違い」というか、そんなものを実感させられた5時間でした。

***

本日読了の本

・北野勇作「どーなつ」早川書房

 北野勇作作品は、常に何かと闘っている、
 何か、良く判らないものと…。

 周囲は何故か、いつも倉庫と課長、
 そして登場するのは…、

 「かめくん」と「ザリガニマン」ではカメとザリガニだった。
 この「どーなつ」では、熊とアメフラシだった。


 北野世界では、人は人でなくなる。
 人でなくなった人は、自分が何であるのか判らなくなる。

 そして、何か判らないものと闘い続ける。

 自分を見失い、安住の地を失った世界を描いているのに、
 ぼーっとしたイラストが妙に可愛らしくて恐ろしい。

 全然違うのだけれど、「本当は恐ろしいアンデルセン」みたいな、
 ぬいぐるみを被った童話… そんな事を考えた。


 「人工知熊」という単語が、そもそも出来過ぎだと思いませんか。


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