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朶話事が完全に「日記」に成り下がっているのが嫌です。 書きたいと思っていたことがどんどん霧散していきます。 時期を逸すると書けなくなるのは、勝利の女神の前髪と同じでしょうか。
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何が一番悲しいって、大好きだったあの人やあの人やあの人の 文章が読めなくなっていること。
今日も朝からあちこち奔走せねばなりません。 身体に余裕ができないと、復活はなかなか難しいのかなぁ…。
でも以前は、もっと寝てなかったし、 もっと追い詰められていた気がするけれど、 それでもあの頃は、いくらでも湧き出して来たものがあったのに…。
それとも問題は、自分の中で納得出来ない事を続けているから?
「自分がされて嫌な事は、他人にするな」
というのは、小学校でも学ぶ基本中の基本なんだもんなぁ…。
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聖域とは静かなるものである。
黙したまま佇むと、人獣の声も鳥の鳴き声さえも聞こえない。 音の全てが生い茂る木々に吸い取られてしまったかのような、 けれど無くなってしまった訳ではなく、 木の空洞の奥、下草の影、隙間を埋める空気の中のそこらそこらに 染み込み漂って、濃密な空間を創り出している。
それこそが、そこに住む精霊であるかのように、 聖域は声を潜めて何かを語りかけて来る。
細くて黒い猫が朱の柱の間で、にゃーと鳴いた。
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4年ほど前、日が落ちてからこんな場所を巡るのは勘弁… と言っていた、あの御仁の言葉を思い出していた。
感慨。
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そう言えば、最近音楽をまともに聞いていない事に気付く。 あまりに余裕が無さ過ぎ…。
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