ひとりアライグマ同盟バナ 朶話事 たわごと

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2003年02月15日(土) 聖域

朶話事が完全に「日記」に成り下がっているのが嫌です。
書きたいと思っていたことがどんどん霧散していきます。
時期を逸すると書けなくなるのは、勝利の女神の前髪と同じでしょうか。

***

何が一番悲しいって、大好きだったあの人やあの人やあの人の
文章が読めなくなっていること。

今日も朝からあちこち奔走せねばなりません。
身体に余裕ができないと、復活はなかなか難しいのかなぁ…。

でも以前は、もっと寝てなかったし、
もっと追い詰められていた気がするけれど、
それでもあの頃は、いくらでも湧き出して来たものがあったのに…。

それとも問題は、自分の中で納得出来ない事を続けているから?

「自分がされて嫌な事は、他人にするな」

というのは、小学校でも学ぶ基本中の基本なんだもんなぁ…。

***

聖域とは静かなるものである。

黙したまま佇むと、人獣の声も鳥の鳴き声さえも聞こえない。
音の全てが生い茂る木々に吸い取られてしまったかのような、
けれど無くなってしまった訳ではなく、
木の空洞の奥、下草の影、隙間を埋める空気の中のそこらそこらに
染み込み漂って、濃密な空間を創り出している。

それこそが、そこに住む精霊であるかのように、
聖域は声を潜めて何かを語りかけて来る。


細くて黒い猫が朱の柱の間で、にゃーと鳴いた。

 +++

4年ほど前、日が落ちてからこんな場所を巡るのは勘弁…
と言っていた、あの御仁の言葉を思い出していた。

感慨。

***

そう言えば、最近音楽をまともに聞いていない事に気付く。
あまりに余裕が無さ過ぎ…。


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