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一昨日読了の本
・五條瑛「君の夢はもう見ない」集英社
五條瑛のスパイ絡みの話はやはり面白い。 短い手紙から始まる8つの連作短編を、 時間が無い無いと言いつつ一気に読み上げてしまった。
スパイ物の常かもしれないが、どの物語も 何が真実で何が偽りなのか読後ですら解らない。 そこにあるのは、騙し騙されるそれぞれの人間達の思惑と、 表面的な事実だけだ。 事の本質がどこにあるのかは、虚構の物語ではなく、 真に本物と関わった者にしか解らないのだろう。
燃え盛る業火の中に、それと知りつつ身を投じて行く者と、 その業火を、目の中に焼き付けたまま踵を返す者。
自分は何の夢を見るのだろう? あの夢はもう見ないのだろうかと、ふと自身に問い掛けたくなった。
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五條瑛って、元々防衛庁の人だったんですよね。 だから、スパイ物って、なんとなくリアリティあるのかなぁ…。
あぁ、机の上に文庫落ちしたヤツが置いたったから、次はあれを読むかな。
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もう、くたくたでございます。
1時間バスに揺られるより、寒風の中2時間の方が、 少なくとも私はマシです。
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某明○製菓って、いろんなもの作ってたのねぇ…。 知らなかったですよ。
ペニシリンもしいたけ種菌/なめこ種菌もホスミン(抗生物質)も テラルビシン(抗ガン剤)もイソジン(うがい薬)もデプロメール(抗うつ剤)も
ぜーんぶ、実は明○製菓だったのさ。
単なるお菓子屋だと思っていた私、申し訳なかっただよ〜。
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