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2002年12月10日(火) 君の夢はもう見ない

一昨日読了の本

・五條瑛「君の夢はもう見ない」集英社

五條瑛のスパイ絡みの話はやはり面白い。
短い手紙から始まる8つの連作短編を、
時間が無い無いと言いつつ一気に読み上げてしまった。

スパイ物の常かもしれないが、どの物語も
何が真実で何が偽りなのか読後ですら解らない。
そこにあるのは、騙し騙されるそれぞれの人間達の思惑と、
表面的な事実だけだ。
事の本質がどこにあるのかは、虚構の物語ではなく、
真に本物と関わった者にしか解らないのだろう。

燃え盛る業火の中に、それと知りつつ身を投じて行く者と、
その業火を、目の中に焼き付けたまま踵を返す者。

自分は何の夢を見るのだろう?
あの夢はもう見ないのだろうかと、ふと自身に問い掛けたくなった。

***

五條瑛って、元々防衛庁の人だったんですよね。
だから、スパイ物って、なんとなくリアリティあるのかなぁ…。

あぁ、机の上に文庫落ちしたヤツが置いたったから、次はあれを読むかな。

***

もう、くたくたでございます。

1時間バスに揺られるより、寒風の中2時間の方が、
少なくとも私はマシです。

***

某明○製菓って、いろんなもの作ってたのねぇ…。
知らなかったですよ。

ペニシリンもしいたけ種菌/なめこ種菌もホスミン(抗生物質)も
テラルビシン(抗ガン剤)もイソジン(うがい薬)もデプロメール(抗うつ剤)も

ぜーんぶ、実は明○製菓だったのさ。

単なるお菓子屋だと思っていた私、申し訳なかっただよ〜。


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