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昨日読了の本
・森絵都「DIVE!!ダイブ 4―コンクリート・ドラゴン」講談社
シリーズ最終巻。
オリンピックを目指して宙を舞う、3人の少年達。 10本のダイブでたった一人の勝者が決まる。
僅か1.4秒の演技が10回。 彼らは、今までの過去、柵、傷、苦しみと悲しみと嫉妬と、 それら全てをその長い一瞬だけは忘れて、身体を虚空へ投げ出す。
美しく、力強く、高らかに、完全に飛翔できた者だけが 見る事のできる何か。 彼らはそれを目指して飛ぶ。
10mの高みから、水飛沫一つ立てずに入水した時、 コンクリート・ドラゴンは恐ろしい怪物ではなくなるのだろう。
陽の当らない競技、高飛び込み。 その1.4秒間の美しい演技を、いつかこの目で見てみたいと思った。
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休日の朝の5時に起きられたので、とりあえず一巡して さて、それではやりたかった事を…、と思った矢先、邪魔が入る。
最近では滅多に無い、貴重な時間なのに。 ホンの2時間半のお楽しみだったのに。 何でこんな時に限って…。
こういう小さな残念が積み重なって、 結局崩れて行くんだろうなぁ…と、つくづく思う。
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