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今日も今日とて、お目当てのweb小説を読みに行く。 作者さん、今回はノリにノっているのか、小気味良く毎日更新される小説がなんとも嬉しい。
そこで最初に小説を読んだのはいつの事だったろう。 それまで全然ジャンル違いのコンテンツだった中に、突然始まったオリジナル小説。 そのストーリーとネタのあまりのツボ具合に、思わずくらくら来てしまった。 決してテンポは早くなかったから毎日どきどきしながら見に行って、更新されていると 顔が思わずほころんで、そして毎回胸が詰まって、ある時思わず掲示板に書きこんだ。
「あの小説、ツボりまくりですっvvv」
そのお返事は、意外な物だった。 作者さん、打ち切るつもりがあったとおっしゃるのだ。
ジャンル違いの中での初のオリジナル小説。 作者さんの周囲のお友達は皆さんあまり慣れていなかったのだろう、 難しい…と言って引いてしまわれた方多々…だった様である。 やはり解りにくいか… やはり重いか…と、作者さんは思われた。 そして、サイトにそぐわないかもしれない小説は止めようか… やはり見てもらうのは無理か…と思い悩んでおられた。 そんな矢先の、私の書き込みだったらしい。
私はただ、想いを綴っただけだった。 自分の心の深い処を打って来る物語が、好きで好きでならなかった…それだけだった。 だからその感動を、たった一言口に出しただけ。 けれど、その一言が無ければ、その物語は終りを見る事無くそのまま消えて行っていたかもしれない。 それは衝撃的な事実だった。
作者さんは、物語を通して想いを伝えて来る。 小説の中には、伝えたい想いが沢山詰まっている。 自分の経験、自分の生き方、目指したい方向、夢、希望…、それらが全て詰まった物語。
それではそれを受け取った側は?
自分がしたことのない経験、知らなかった生き方、見ようとしていなかったモノを見せてくれて、 ゆっくりと振り向かせてくれる…そんな物語を、受け取って、それだけ?
そう、作者さんの想いは、書き綴られたから伝わってきたのだ。 心の中で、頭の中で、秘めておいても想いは伝わらない。 それは、こちら側も同じなのだ。 受け取って、涙して、心を打たれて、気付かなかった事に気付かされて、 でもそのままそれを秘めてしまったら、折角伝えてくれた人に伝わらない。 想いは言葉にしてこそ初めて伝わるものだから。
あの時、良いなぁ…と溜め息を付きつつただ読んでいただけだったら、 あの素敵な物語はあのままお蔵入りになっていたかもしれない。 そして、作者さんが考えに考えてお蔵入りされた作品は、再度出してもらうのは極めて難しい。 想いを伝える事がどれほど大切か、あの時改めて気付かされた気がする。
今日も今日とて、お目当てのあのweb小説を読みに行く。
あれからどれくらいになるだろう。 web小説は数多あれど、連載がなかなか綺麗に終ってくれない処が多い中で、 既に幾つかのそれぞれに違うテイストの物語達が完結している。 あの時の一言(当然“だけ”ではないだろうけれど)がきっかけで、 作者さんの中で育んできた物語達を、いろいろな形で読ませてもらえるのだ。
今回もまた新しい物語に浸り、そしてその感動を作者さんに綴って送りたい。 それがあればこそ、もっと素敵な物語が読めるのだから。
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そしてまた、新たに頂き物をしてしまいました。
以前ななさんちで見たイラスト。 見た瞬間、頭の中で何かがパキン…と音を立てたかと思ったほどに、釘付けになった絵。 ななさんちで起きたちょっと悲しい出来事と、その時のななさんの心情がそのまま現れた様な絵。 あの時も、感じたままを掲示板に書き込んだものでした。 そして今回、サイトリニューアルに伴っての経緯で原寸大は飾られる予定が無い… という事で、なんとそのイラストを贈って頂いてしまったのですっ!vvv
お互いの想いがある種交錯した結果でした。 伝えた想いに応えて頂けた結果でした。
この気持ちをいつまでも大切にしたいと、改めて思いました。
【創造する風景 → 頂いた作品集】
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そして、昨日書きました、ともさんちのバナー(改)も、贈物バナーとして元のと並べて置きました。 見比べると、なかなかに笑えます。 また2年後くらいに見ると、尚更笑えるのかもしれません。
【創造する風景 → 贈物バナー集】
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想いを伝える事は大切だけれど、伝えない方が良い事柄もある。 中途半端に伝えるなら、やめた方が良い…という事も。 兼合いは、難しいね。
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