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ただただ、あなたという存在がこの世に生を受け、私との糸が交わり、 それに依って今の私が存在し得る故、その感謝を告げる日。
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キリ番履歴に2万ヒットのりささんと、前後賞のうっかり王様のお名前を登録致しました。
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本日読了の本(再読)
・笠井潔「熾天使の夏」講談社
カケル第ゼロ作である本書の、何度目の再読であろうか? 何度読み返しても消化(或は昇華)できずにいる作品である。 しかし今回、これは消化すべきものでは無い(又はする必要が無い)のではないか… という想いを抱き始めた。 読む度に、捉え方が、感じるものが違って来る。 それは自分自身の変化の投影であり、カケルが直観する想念を“今”どう捉えるか…という事が、 自分の変化の具現であり、確認でもある… そんな気がした。
初めて読んだ時、異様な高揚感の中で、しかし説明された「革命」の観念すら理解できなかった。 次に読んだ時、彼はその想念の果てで実際に死んだのだろうと感じた。 そして今回、その想念は一種の自己満足にしか見えなかった。 死んではならない! 生き伸びてその重みを背負え! と、思い続けた。
前回からの間で、そこで言うところの「革命」の意味は多少なりと理解できる様になったと思う。 しかし、そこから逃走してしまった者が、独り特権的な死を遂行する… という成り行きには納得が行かない。
「すべてよし」は、まだ遠い。 カケルは、自分はどこに向かうのか、それを確かめるためにも、また再読するのだろう。
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いつも思うのだが、この本、夏場読むなら猛暑のうだる暑さの中で読みたい。 けれど、昼間はまとめて時間が取れないし、いろいろと気が散って集中できない。 仕方が無いので夜中読む事になるのだが、夜中は結構涼しく快適なのだ。 汗だくで読書…というのはどうかと思うけれど、やはり過酷な環境で読んでみたい本である。
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