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昨日のタグの解説、<>を半角に…と書いておけば良かったですね m(__)m ただ、本文の幅が狭い場合、インデントすると1行が入りきらなくなる様です。 ウチで使っている旧Aデザインだと、最初から幅広インデント付きで便利です。 かんたんデザイン対応ではありませんが…。
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昨日の新聞の片隅にあった広告。
○○○クレーン・フック無償交換のお知らせ
平成××年×月×日から平成××年×月×日に生産の大型トラック(後輪二軸車) 架装○○フック(フック格納機構)付クレーンに関し、 悪路等の空荷走行時の振動により長年月使用の場合、 条件によりフックが折損に到る恐れがありますので、 対象機のフックを対策済新品と交換させていただきます。 該当機種をお持ちのお客様はお近くの○○○販売店にお問い合わせください。
平成××年×月×日 ○○○株式会社
いや、別に、決して変な広告ではないのだけどね、対象の品が物凄く特殊な処が妙に可笑しい。 そもそも、クレーンなんて、そんなに個人で所有するものなのかなぁ…と思う。 で、こんな新聞の片隅の広告って、そのクレーンの持ち主って、見るんだろうか…とも思う。 でも、取り敢えず、妙にマニアックというかマイナである処が、やっぱり可笑しい。
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ちょっとガテンなアイドルグループTOKIOのリーダー城島茂は、クレーンの免許を持っている。
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浅間山荘事件は、三十年前の今日始まった。
それは、死者三名、負傷者二十数名という、十日間に及ぶ攻防だった…。 鉄球は、防弾用の鉄板を装甲したクレーン車でぶら下げていた。 クレーン車は、村人のある兄弟が運転操作していた。
(以下、以前掲示板に書いたものです。もう見た方は、ここまでて良いかと)
TVの某番組で、浅間山荘事件の人質救出の裏舞台をやっていた。 あの日、事件現場とは全く関係のない、平和な場所の学校で授業を受けて居た。 連合赤軍の名前は、ニュースでも何度も聞いていたから、名前だけは知っていたし、 あちこちで事件を起こしているグループだというのも知っていた。 でも、過激派の何たるか、その背景、社会情勢…そんな物は一切知りはしなかった。
そしてその日…、担任が、授業をせずに、突然教室のTVをつけたのだ。 TVには、浅間山荘にぶち当る、巨大な鉄球が映っていた。 鉄球は、長い鉄のロープでぶらんぶらんと揺れて、山荘の壁を少しずつ破壊していた。 何時間見ていたのか判らないが、それは見ている間中、ずっと続いていた。
隣のクラスの教師が苦情を言いに来た。 ウチのクラスが親TVで、チャンネル権は全て親TVが握っていたのだ。 隣のクラスは、多分その時間、別の番組を見る授業だったのだろう。 事に依ると、ウチのクラスも本当はそうだったのかもしれない。 でも、担任は「今はこの放送を見る方が大事だ!」と突っぱね、譲らなかった。 隣の教師は、渋々戻っていった。
その日は昼まで、ずっと浅間山荘事件の実況を見ていた様な気がする。 だが、記憶の中には、山荘の壁にぶつかる、揺れる鉄球の映像しか無い。 アナウンサーの実況も覚えていない。ただ、音も無く単色の映像が記憶にあるだけ。
TVの某番組で、浅間山荘事件の人質救出の裏舞台をやっていた。 何故、その番組を見る気になったのかは、判らない。 記憶の中に、未だにあの日の鉄球の映像がくっきりと残っているからかもしれない。 そしてその番組によって、あの日の事件の裏舞台の一端を、初めて知る事ができた。 あの映像が、どんな場面だったのか、そこに至るまでの経緯はどうだったのか…。 社会情勢も、犯人の側の論理も一切無いが、人質を何としてでも救出しようとした 人々の熱い想いを垣間見る事だけはできた。
どんな村で起こった事件だったのか、その時村人達が、警官達が、消防隊員達が、 どんな思いで何をし、どう立ち向かって行っていたのかを知った時、あの記憶と 寸分違わぬ鉄球のシーンを再び見つつ、身近で何か起こった時に、自分は何ができるだろう? という思いが込み上げた。 ただ、その時自分ができる事を最大限するだけ。 それが一番正しい事なのだと、改めて思った。
現場から、遥か遠く離れた場所で、事件を考えるには余りに何も知らず、 余りに幼かった脳裏に、何故か焼き付いて離れなかった、音の無い無言の鉄球…。 でもそれは、先のニューヨークのビルに突っ込んだ飛行機の映像を見た時よりも、 恐らくはもっと身近なものとして、目に焼き付いたのかもしれない。
あの時担任は何を考えて居たのだろう?と、ずっと思っていた。 記憶に残った無言の映像、延々と続く鉄球だけの映像… それを見せる事に、 何の意味があったのか。授業を潰し、隣の教師の苦情を突っぱねてまで見せた意味とは…。 それは今でも判らない。勉強不足のため、未だにあの時の社会情勢も、犯人達の やって来た事も、ろくに判ってはいない。 それでも、あの時の裏舞台を見た時、あの時の記憶があればこそ感じたのだろう、 何か他人事では無い、あの熱い想いを理解したい…という思いが確かにあった。
脈絡も無く、だから今何を…という様な事でもない。 ただ、遥か些細だと思っていた記憶が、何十年の時を経て、意味を持つ事があるのだな…と、 改めて思った…という事を、書き留めて置きたかった。
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