一日後記

2008年11月20日(木) 実父のカレー。

20年以上前だろうか、実父が一時期
“インドカレー作り”にはまったことがあった。

私にとって当時カレーといえばいわゆる
“お母さんのカレー”もしくは“給食のカレー”といった
スパイシーとは程遠いものだったように記憶している。
(子供だったせいもあるだろうけれど)
しかも実父が料理することは殆どなく
日曜お昼のお好み焼きくらいしかなかった。
そんな実父がなぜカレー作りにはまったのかは
未だに聞かぬままだが、断片的に憶えていることがいくつか。


●スパイス類をホールで何種類も買ってきたこと。
●そのスパイス類は結局私達がポプリ作りに使ってしまったこと。
●カレーのレシピ本にあった“レヌ・アロラ”さんのお名前。
 (この方が日本におけるインド料理で有名な方だと知ったのは、だいぶ後である)
●カレーを作るたび、カップで計るサラダ油の量に実母がびっくりしていて
 作った後の片付けが大変だとぼやいていたこと。
 (実父が後片付けをすると、どうしても雑だったため
  結局実母が後片付けをしていた。)
●ナンは作っていた憶えがないということ。


しかし残念なことに、私はそれだけ実父にとって
気合が入ったカレーの味を全く憶えていないのだ。
おそらく“後片付けが大変”で実母に止めさせられたか
実父自身が飽きて作らなくなったか
私ら子供の評判が良くなかったからだろう。


今日は何となく、そんなことを思い出した。


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Haruki [MAIL] [HOMEPAGE]