前から観たいと思っていた“クライマーズ・ハイ”を観てきた。
日航機事故に関する本は何冊か読んだけれど 主に事故そのものを書いた本が多かった。 だからそれを報道する側の視点はどうだったんだろうという 興味を持ったのが、観たいと思ったきっかけだった。
予め原作も読んだ。そちらは面白くて一気読み。
映画の方は臨場感もあり 当時携帯も殆ど普及していない時代、いかに現場の状況を伝えるかなど やはり小説で読むよりずっとリアルに感じる部分が多い。
ただ、残念なのはちょっと色々詰め込みすぎて 結局メインが何なのかがぼやけてしまったように思う。 原作が文庫本で450頁以上あるから それを約2時間半におさめるのは若干無理があったのだろうか。
それにしても白河社長役の山崎努さん。 決して嫌いな俳優さんではないのだが、いくら老獪な役が似合うとはいえ やり過ぎ感が拭えず観ていて嫌悪すら感じた。
逆に良かったと思ったのは堺雅人さん。 私としては好きでも嫌いでもない俳優さんだけれど あんなに凄みのある眼ができる方だとは思っていなかった。
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