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2006年04月17日(月) 第140週 2006.4.10-17 エリザベス女王80歳に、エリザベス女王トリヴィア

(エリザベス女王80歳に)
今月21日はエリザベス女王の誕生日です。今年で御年80歳になられます。
英王室のウェッブ・サイトでは、これを記念して「女王に関する80の真実(80 facts about the queen)」というページが開設されています。「エリザベス二世女王は、ウィリアム征服王から数えて第四十代の君主です」から始まって、女王に関する基礎的な情報からtriviaまで紹介されていて、一読すればちょっとしたエリザベス女王通になれます。

(エリザベス女王トリヴィア)
11日付ガーディアン紙は、これら「80の真実」を紹介するとともに、「王室が採用しなかったもの」として独自の10項目を付け加えていました。王室(女王)を揶揄するような項目が目立つのは、左派系紙としての面目躍如というところでしょうか。
タイムズ紙もまったく同様に「王室が採り上げなかった幾つかの真実」として若干の項目を追加していましたが、右派系であるタイムズ紙のものは、穏当であまり面白くないトリヴィアでした。

ガーディアン紙が紹介していた追加の10項目は以下です。
・昨年の政府から王室への公務に係る補助金は、3,670万ポンド(約73億円)にのぼった。
・1964年には、有権者の3割が女王は神によって選ばれたと考えていた。
・ところが、2000年までの間に世論は大きく変化した。女王がいないと英国は悪くなると考える人は、今では44%に過ぎない。
・つましい暮らしをしていることで知られている女王は、使用人たちに対して、宮殿の絨毯が擦り減らないように通路の端を歩きなさいと言っているらしい。
・1978年に反王室派のケンブリッジの学生たちは、エジンバラ公(エリザベス女王の夫でありケンブリッジ大総長)が大学を訪問した際、セックス・ピストルズ・バージョンの「ゴッド・セイブ・ザ・クィーン」を演奏した。
・女王は、米タイム誌の1952年の「マン・オブ・ザ・イヤー」(現在のパーソン・オブ・ザ・イヤー)に選ばれた。
・女王は、クィーンのブライアン・メイ、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックら(ブリティッシュ・ロックを代表するミュージシャン達)に対して、「それでどんなお仕事をなさっているのですか?」と尋ねた。
・2000年11月、エリザベス女王は、バッキンガム宮殿内で働いている者達に対して携帯電話の持込を禁止した。サン紙によると、「女王は、ひっきりなしに携帯電話が鳴り出すことが気に障った」らしい。とりわけ食事中に。
・ある世論調査によると、王室はコストに見合った存在であると考えている人は10人に1人だった。また、王室はよくやっていると考えている人は4人に1人だった。
・女王の朝食時の食卓には、女王の好物であるコーン・フレークの入ったタッパーが置かれている。これは、2003年にバッキンガム宮殿に潜入取材したデイリー・ミラー紙の記者が明らかにしたもの。

ちなみに、今回私が気づいたさらなるトリヴィアがありました。ちょっとマニア向けです。
・エリザベス女王より前にタイム誌の「マン・オブ・ザ・イヤー」(1927年にスタート)に選ばれた女性は一人しかいない。それは、ウィンザー公(エドワード八世)に「王冠よりも恋」を選択させた米国人シンプソン夫人である(ウィキペディア、参照)。
一言だけ説明を加えると、シンプソン夫人はエリザベス女王と因縁のある人物です。エドワード八世は現エリザベス女王の伯父に当たる人物で、シンプソン夫人(すでに離婚暦があり夫がいた)との「許されない」結婚によるエドワード八世退位の結果、エリザベスに王位継承権が回ってきたのでした。


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