明後日の風 DiaryINDEX|past|will
まだまだ夜明け前の暗い時間。 「いなりずし・・・」 辛しいなり等の変わりいなりを詰め込んだこのお弁当。驚くべきは、6個がすっぽりと納まる弁当箱、そして弁当箱を包む紙袋の適度な大きさ、こんなところに「計算され尽されている」という事実が、品良く主張されているのである。 「いい山だった」 という塩見岳の感想は、この小屋の思い出とともに「一つのもの」として記憶されている。 三伏峠までの道は快調で、 「これで見納めか?」 と思いながら、塩見岳を何度も振り返って眺めていく。 峠で一休みしてから急坂を下っていく。 振り返ると、既に山の陰になってしまった塩見岳に替わり、甲斐駒ヶ岳が一際輝いていた。
さわ
|