-殻-

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2005年01月25日(火) 好悪

気取った文章ばかり書いていると疲れるので、
たまにはものすごい生活感の話でもひとつ。


僕は今、ネットマージャンにはまってしまっている。
最近日記の更新が滞っているのもそのせいだったりする。
毎晩深夜まで熱中しているもんだから、やや寝不足気味だ。

さて今日も、20:30に仕事を切り上げた。
よし!!今日も打つぞ!!
というわけで、さっさと夕食を済ませたい僕はスーパーの惣菜売り場へ。
適当にいくつかを買い物カゴに放り込んで、レジに向かった。

この時間帯は仕事帰りのサラリーマンが多くて、結構混んでいる。
手前の方は数人が列を作っていた。

ふと見ると、少し離れた端の方のレジが空いている。
一人が会計しているだけだった。
よしよし、移動しよう!!
と、てくてく歩いていくと、寸前で反対側から女性がすっと入ってきた。

ああっ、なんだよこのう!!

とその女性を心の中で罵りつつ、僕は彼女の後ろに並んだ。
(注:その女性は割り込んだわけではなく、タイミングの問題です)

頭の中が大三元でいっぱいの僕はやや苛付いて、
「きっとこんな些細なことから誰かを嫌いになったりするんだろうなあ」
などと考えていた。
(注:繰り返しますがその女性は何も悪くはありません)

しかし、レジのおばちゃんの手が遅い。
バーコードの場所が分からなくて、品物を引っくり返し引っくり返し、
ビニール袋が開かなくて指を舐め舐め、なかなか進まない。
僕の前に並んだ女性もやや苛付いているようだった。

よく見るとその女性は、会社でたまに見かける人だった。
あちらも僕の顔には気付いたようで、一瞬目が合った。
手持ち無沙汰な僕は、国士無双に気を取られながらふと彼女のカゴを見た。

生理用ナプキンが入っている。

いや、僕は既にそんなもので動揺する年ではないのだが、
彼女もそのくらいで動じる年ではないのだが、
テンパっている僕の頭は勝手にレジのおばちゃんを悪者にし始めた。
あんたが遅いから彼女が嫌な思いをするじゃないか。
僕はさておき、それを見てよからぬ妄想をする輩がその辺にいるかも知れないじゃないか。
あんたは責任を取れるのか。

となると逆に、割り込まれたさっきの怒りはどこへやら、
急に僕は彼女に同情的になり、好意すら感じている。
(注:繰り返しますが彼女は割り込んでいません)
「きっとこんな些細なことから誰かを好きになったりするんだろうなあ」
などと考えていた。

彼女が終わり、やっと僕の番になり(この間10分近く)、
また品物を引っくり返しとっくり返ししながら会計を終えた。
頭が三色同順な僕はおばちゃんの「ありがとうございました」にすら憤った。
既に、さっき彼女に感じたはずの好意は蒸発して干からびていた。
結局僕のイライラは、レジのおばちゃんへの不満に帰結した。
一つ確かなことは、次回から僕はレジに並ぶとき、このおばちゃんと似た人を避けるだろうということだ。
こうやって嗜好とかこだわりとかいうものは形成されて行くのかも知れないなあ。


ほんのちょっとしたことで好きになったり嫌いになったり、
同情したり腹を立てたり、全く忙しいことこの上ない。
それというのも、全部ネットマージャンのせいなのだ。

東P荘め!!T風荘め!!
大好きだー!!(早速ログイン)



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