懊悩煩悩
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2008年04月20日(日) 暁・斎・祭

 ここんとこ引きこもり生活期にズッポリ入り込んでしまい、友人からの誘いを断り倒して(…というほどでもないか。大げさイクナイ)絶賛ヒッキー中といったていたらくでしたが、いい加減本屋行かないと(精神的に)死んでしまう病が抑えきれず&暁斎展そろそろ行かないとGWの混雑に巻き込まれて心身共に鬱になってしまうため、ようやっと重い腰を上げて京都国立博物館へ。

 着いたのが11時だったため、正直ダダ混みでストレスフル鑑賞かとおののきおののき入口に足を踏み入れたが、まあ予想に反して比較的空いている。まああくまで予想よりは、なので混んでるのは混んでるが、ミーちゃんハーちゃん層がいない&若年層が恐ろしく少ない&蘊蓄斎モドキがいないため、人数の割に快適。

 美術好きのブログをのぞいている限りでは、3〜4時間は鑑賞にかかるということだったので覚悟していったがまあなんとも素晴らしい圧倒的なボリューム!見ても見ても終わりましぇ〜ん…ひとつひとつの絵にしっかり解説が付いており、学芸員の並々ならぬ気合いと愛情をひしひし感じながら、じっくりじっくりと見ていく。途中、バギー押した家族連れが数名おり、案の定子供がギャーギャー喚きだしてげんなりさんだけど、空気読んですぐに出て行ったのでまあ良し。っつーか美術館は5歳以下は入場禁止にしてほしい。本気で。金沢美術館とか、インタラクティブ系美術を置いている所はむしろどんどん小さい子に来てほしいけど。

 それにしても暁斎の限りを知らぬ才能の噴出に圧倒されっぱなし。この人のアタマん中どうなってんの?芸域広すぎや…酔っぱらいながら描いたガイコツのヘロヘロ感とかイイ!デッサン的にはアレだけど。布袋の蝉とりの脱力感がたまらない。あと何と言っても地獄極楽めぐり図。幽霊図のおぞましさ。観音図の神々しさ。一休と地獄太夫図の一休イカすぜわっしょい!いやいや他にもとにかくエクセレントな作品群に魂の舌鼓。

 結局3時間半たっぷりと見、グッズコーナーへ。さぞかし素敵グッズがあるこったろうとワクワクしてたら、図録・クリアファイル2種・ミニクリアファイル2種・ポストカード・Tシャツのへなちょこ構成に脱力。しかもポストカードの印刷悪くてがっかり。オイオイもっと色々作れるだろう!布袋の蝉とりグッズ欲しいいいい鳥獣戯画グッズ欲しいいいいい地獄極楽めぐり図グッズ欲しいいいいい(以下略)と心中で絶叫しつつ、それでも図録あわせて5000円くらいは購入。そして美術の窓最新号(暁斎特集号)と成田山書道美術館での暁斎展図録も売ってたのでお買い上げ〜
 
 秋野不矩展をハシゴする予定が、もう無理…と心が訴えていたので梅田へ向かいまんだらけで1時間半、天王寺の本屋で1時間過ごし、精魂尽き果てて帰宅したくせに買ってきた雑誌や本を貪り読み、おまけに寝る前に「無間地獄」の続きを読み出したら止められない止まらない。

 結局、上巻読み終わったのは夜中の3時…下巻も読み始めて止まらないのをどうにかこうにか自分をなだめすかし、ようやく就寝。というような充実したオタクな1日。やっぱり私が求めているのは、こういう生活を一生していけることなのかしら。


えもんかけ |MAIL

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