友とは何か。愛とは何か。

MAD TIGERの
のも ...
〜〜  ヲ タ ク の 魂 1 0 0 ま で  〜〜


2002年04月17日(水) あ・た・しの♥ち・ぢ・れ・げ

ちぢれげが気になって気になって仕方がなかった。
それは日増しに自分を追い詰め、ついにマサ子は自殺にまでおいつめられたのである。←何
しかし死の淵をさまようマサ子に、死んだ愛犬(巨大プードル)の「ビリケン」はこう言った。
「マサ子。諦めるな。まだ手段はあるだろう。」
けど、けどビリケン!!
あたしはもうストレートパーマもしたし、ヘアアイロンだって買ったわ!!
毎日毎日、大変だったけどブロッキングして、ブローして・・・それでも無理だったの!!
アタシの剛毛には、何も勝てないのよ!!!
「待て、マサ子!世界にチヂレゲをさらにオシャレに伸ばすものがそれだけだと思っているのか!!」
――えっ??――
マサ子は驚愕した。
そして、涙でかすんで見えなかったビリケンの姿をじっと見つめた。
涙がゆっくりと頬を流れて視界があきらかになると、マサ子の瞳は更に大きく見開かれた。
そこには、サラサラの毛に大満足なビリケンの姿があった。
プードルの毛といえばゴワゴワ、モワモワだと信じきっていたマサ子にとってそれは衝撃に他ならなかった。
ゴワゴワ、モワモワしていたと思っていたものは、本当にゴワゴワ、モワモワだったのかという
根本的なところを疑ってしまうほど、ビリケンの毛は素晴らしく直毛である。
そしてビリケンの後光のようなもの・・・それは生まれ変わった自分への自信、そして誇りだ。
決して生まれもったものではなく、コンプレックスを解消した、まさに清清しい朝のアルプスのような
空気を纏っているのである。
「ビ、ビリケン・・・。」
そう言う事しかできないマサ子に、ビリケンは誇らしげに笑った。
「人生、まだまだ諦めるもんじゃないぜ。」
テリアのモップ姿のように、ビリケンは毛を引きずりながら背をむけた。
「まだ俺と一緒に来るのは100年早ぇよ。テメーはまだまだションベンくせぇからなぁ。」
フッと息を吐くと、ビリケンはパイプに葉をつめじっくりとふかした。
一体ビリケンは何をしてそこまで変わったのか、それを考えるマサ子の顔にゆっくりと煙を吐きかける。
そしてドッグフード臭い口をニヤリとあけた。
「強制に矯正ってね。」←寒

そしてマサ子は目を覚ました。


                <続く>
**************************


幼少の頃は自分の髪の毛はストレートだと思っていた。
いや、思っていただけでなく実際にストレートであったと思う。
その髪の毛がウネッている事に気付いたのは高校生のときだ。
おそらく中学から進学して、根性が捻くれたのだろう。←Not理論的
髪の毛をショートにしているにも関わらず、中学校の時よりウネる。
日本海の荒波のようにウネるそれは、自分にとってコンプレックスとまではいかないまでも
まっすぐだったらどんなにいいだろう、という妄想を抱かせた。

そうして数年経ち、自分の髪の毛も何度か切った。けれど久々にロングな気分を味わいたいから、伸ばしていた。
さらに美容院に行く金もないから髪の毛は伸び放題で約半年。
染めたところと新しく生えたところを模して「プリン」などと呼ばれるが、
自分のプリンはもうカラメルまみれで長さの5/7はカラメルである。
本体が少なすぎる。
そんな頭に縮毛強制をかけようと思ったのは半年前だった。
美容院でカットをしてもらった。最近はやりのウルフカットである。
自分がやるとウルフよりもタイガーよりになってしまうが、その後ブローの時にスタッフが
ヘアアイロンでガシガシと伸ばし始めたのだ。
今まで直毛になったこと(したこと)などない自分が、この人なにやってんだ、と思ったのは当然のことといえる。
「やめて!あつい!そんなん押しつけんといて!!いやや、いやや、ウチそんなんいやや!」
・・と典型的なエロ発言はしないが(普通しないが)、かなりドキドキした。
自分はどうなってしまうんだ、と。
そんで出来あがった結果がかなり好評で、自分でも嬉しかったためにアイロンも購入。
ブロッキングしてしばらくアイロンで伸ばしマクリな日々が続いていたが・・・・。
一回洗髪したのが運の尽きだった。
髪の毛は異常な程のボリュームを取り戻し、変にウルフカットにしたため毛先はアホのように痛んだ。
涙を流して地面に崩れ落ち、チクショウ、チクショウと手元の砂を握る。
あまりにもつよく唇を噛んだために、乾いた砂へと滴る鮮血。
おのれ、何がウルフカットだ!!何が「今時流行だしぃ」だ!!
オメーその切りかたしか学んでないだけちゃうんか!!!!!
・・・とまでは激怒していなかったが、さすがにガックリきた。
どうしても抑えられないボリューム。
太く、黒く、そしてうねっている自分のオケケにこんなに翻弄されるとは思わなかった。

そこで目をつけたのが、高くて手が出せないと思っていた「縮毛矯正」である。
縮毛矯正は髪の毛を強制的に伸ばすこと。
矯正という名の通り、それはストレートパーマと違いかなりの長い時間持続できる。
これをやるしかない、とむしろ強迫観念にとらわれた自分。
金に余裕ができるころを見計らってやるべきだ。いや、やらなければならない!!

そして本日、昨日予約したところへ言ってきました★ヒャッホーイ!!
ホット○ッパーというクーポン配布誌に載っていたところで、「縮毛矯正9000円」とある。
しかもカット、ブロー、シャンプー、さらにスタイリング付きだ。
こりゃぁ凄い!!・・・そう思って飛びつく前に、もっとよく見てみよう。
今回こうやっていろいろなところの宣伝を見てみたが、縮毛矯正自体は意外と安いのに
「ロング料金2000〜5000円」というアホなところが多い。
実際自分が前に言ったところはロング料金だ、などと言って3000円を取られた。
そんなの切る前に言えよバカ!!自分がロングやと思ってなかったんだからビビるやろ!!!
ということで、今回のところはキッチリ見ると「ロング料金なし」と書かれている。
しかし自分のプリン頭もどうにかしなければならない。
もしここに提示されてないカラー料金が「あんりゃま!」という程の料金だったら・・・!?
おぞましくなり、自分は震える手で美容院に電話をかけた。
T「お忙しいところすみませんが、お聞きしたいことがあるんですけど・・・。」
スタッフ「はい、どうぞー・・・」
ヤル気のない声。まったくもって戦意が削がれる。
自分の髪の長さと、カラーリングと縮毛矯正をしたいと告げると、値段を見積もってくれた。
「えーとですね・・・そうですね、1万5千円くらいですね。」


い・・・いちまんごせんえん!?


安すぎだろう。大丈夫か。ホントに(汗)。
ということで、即決でそこの店に決めて予約してしまった。
そして本日。場所がわからず困る自分。
なんだよー、こんなハズじゃねぇよ〜と思いながら田舎くさい街をウロつく。
発見して入るなり、サロン独特の雰囲気が。
そしてバックミュージックはなぜかスキャットマン・ジョン。
怪しい・・・・


この店怪しすぎる!!!


しかし入ったらもう引き下がれない。
予約していた旨を告げ、しばらく待たされてから洗髪(1回目)とカラーの相談。
「暗めで、でも楽しい色」とかむちゃくちゃな相談に笑顔で乗ってくれるカラーコーディネーターの兄さん。
色が決まり、縮毛矯正よりも先にカラーリングをするようだ。
しかし、縮毛矯正を先にした方が痛みが少ないと聞いた事がある・・・どうなんだ、どうなのさ、
キィ―――――――ッ実際はどうなのよ〜〜!!!!

気持ちとは裏腹に、着々と染められて行く髪の毛。
さようなら、漆黒の闇よ。もうカラメルはいらない。
そして洗髪(2回目)。髪の毛は綺麗に染まっていた。
それを乾かして、縮毛矯正の薬をつける。なんか2種類くらいつけていた気がする。
洗髪(3回目)して薬を洗い流し、ブローしてヘアアイロンでガシガシ伸ばしていく。
うぉ!伸びた!と思っている間も与えず、折角伸びた髪の毛にさらに薬を塗りたくる。
しかし問題はここで起こった。
スタッフが何やらゴタゴタもめている。
(ス1)「おい、何分なんだよ。」
(ス2)「知らねッス。」
(ス1)「知らねーじゃねぇだろーがよ。」
スタッフ1は自分の髪の毛に塗った薬をそっと取って、「○○さん洗って〜。」と言った。
ドタバタと○○さんが駆け寄ってきて、速攻洗髪(4回目)台へむかう。
その途中、矯正を担当していたスタッフに店長が「あのまんまやってたらアフロだったよ」と
ニヤニヤしながら喋っているのを聞いた。



店長、テメーぶっころすぞ!!!!




店長に対する怒りを抑えられないまま、頭を洗ってもらう。
施術開始からもう6時間。
眠くなる意識を、「このまま眠ったら店長にアフロにされるぞ!」と必死で奮い立たせる。
別にアフロになってもいいけど(笑)。
パーマでアフロになるのはいいけど、痛んでアフロになるのはやだ!!!
ということで、その後1時間かけて髪の毛をまたアイロンで伸ばして整え、カット。
するとさらさら、ピカピカな髪の毛が誕生した。

感動的だった・・・。


今まで外にくるりと丸まっていた輪郭周辺の髪の毛が、ストンとストレートに落ちている。
クセがあった時は安っぽいゴージャスパーマみたいだったが、施術後はきちんと
「いかにも作り物のストレート」が出ている。
いい!それでもいい!!!いいもんは、イイ!!

髪の毛の様をたとえて言うなら「矢井田 瞳」といったところか。
あの人も縮毛矯正だな!と、やった自分ならはっきりということができる。
皆似たような髪形になるもんだ。アッハッハ!!




帰宅後、兄貴が自分の頭を見て「別人みたいになってるじゃん」と言ってきた。
そうだ。
もう、自分は別人なのだ。
身も、心も、自分はビリケンのように誇りと自信を手に入れた。
もう自分の縮毛に泣かされることはない。
だから、マサ子。


もう泣かないで。


マサ子。



あなたはこんなにもすばらしいストレートを持っているのだから。





<注意:自分とマサ子はまったく関係ありません。ついでに、自分は縮毛で泣いたこともありません。>





==*==*==*==*==*=きょうの(*_*)もじ=*==*==*==*==*==*
「ひきずり」を変換したら・・・

『(-_-メ)__/~~~~~~ゞ==C彡☆。゜o)..ズリズリ..ヒキズリノケイ』

「びよういん」を変換したら・・・

『カットカット (  ̄ー)8× JJJ ̄-) 美容院』


今日の顔文字はまぁ、なんか複雑な顔文字だなぁ。
ヒキズリに至ってはどんな雰囲気なのか全然わからない。
一体どういう状況なのか想像もつかない。
一応左頬に傷があるから、あれはるろうに剣心なのか?←違
つづいてビヨウインだが、ネタ真っ只中の登場に憤怒したことは言うまでもない。
なんだそのきどった表情は。
まさか「おれはカリスマだ」とか言う気分じゃないだろうな。
どうせお前なんか無免許だろ!!
タイホだタイホ!お前なんかタイホだ!!ふんだ!
一生出所してくんな!!フンッ!





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