「きゃ―――っ」
そんな悲鳴のような声を、聞いたような気がしたんだよね。 いつものように金曜日の夜。 chimomoを塾まで迎えに行った帰り道、買い物をしようと思って寄った大型スーパーの中で。
「なんだった?今の?」 って聞いたら、chimomoが 「犬か猫の鳴き声だったみたいだよ」って答えるので、その階に足を止めたら…
ペットショップで、犬猫大バーゲンをやっていた。
ダンボール箱の中に(50cm四方で高さ1m位の箱)仔猫や子犬が入れられていた。 ヒトは上に開けられた窓から、中の仔猫たちを見れるようになっているだけで 周りは密室状態。 覗かれる視線と閉鎖された心細さからか、中のコたちは疲れきってしまっていた。
仔猫たちだけじゃなくて、中にはもう大きくなってしまったコたちもいて 仔猫よりも安い値段をつけられて売られていた。 成長してしまったコたちには、この50cm四方の箱は狭すぎる。 暴れたり、声を限りに吠えたり鳴いたりしていた。 わたしが聞いたのは、ソレだった。
箱詰め仔猫の中に、おとなしいチンチラがいた。 わたしを緑色の瞳でひたすら見つめ、一声「みぃ」と鳴いた。 最近、猫がとってもお気に入りで、いつか猫を飼いたいと思っていたのだけど わたしは残念なことに「猫の毛アレルギー」なので、諦めなくてはならないの。 でも…
まるで何かのCMのクーチャンパパのように、しばらく離れられなかった。 か かわいすぎる…
泣く泣く諦めたんだけれど…
こころの中は、とても複雑になってしまった。 ペットたちは子供のうちは高値で売られる。 成長してしまったら、大安売りだ。 漏れ聞く話では、悪質なペットショップでは売れなかったコたちは 実験動物として払い下げられるのだとか。 人間は、ホントに罪深い生き物なんだなぁ…。
命には値段なんて、つけられないよね。 大安売りなんて、できないものだよね。
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