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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2005年05月27日(金) 命の大安売り

「きゃ―――っ」

そんな悲鳴のような声を、聞いたような気がしたんだよね。
いつものように金曜日の夜。
chimomoを塾まで迎えに行った帰り道、買い物をしようと思って寄った大型スーパーの中で。

「なんだった?今の?」
って聞いたら、chimomoが
「犬か猫の鳴き声だったみたいだよ」って答えるので、その階に足を止めたら…

ペットショップで、犬猫大バーゲンをやっていた。

ダンボール箱の中に(50cm四方で高さ1m位の箱)仔猫や子犬が入れられていた。
ヒトは上に開けられた窓から、中の仔猫たちを見れるようになっているだけで
周りは密室状態。
覗かれる視線と閉鎖された心細さからか、中のコたちは疲れきってしまっていた。

仔猫たちだけじゃなくて、中にはもう大きくなってしまったコたちもいて
仔猫よりも安い値段をつけられて売られていた。
成長してしまったコたちには、この50cm四方の箱は狭すぎる。
暴れたり、声を限りに吠えたり鳴いたりしていた。
わたしが聞いたのは、ソレだった。

箱詰め仔猫の中に、おとなしいチンチラがいた。
わたしを緑色の瞳でひたすら見つめ、一声「みぃ」と鳴いた。
最近、猫がとってもお気に入りで、いつか猫を飼いたいと思っていたのだけど
わたしは残念なことに「猫の毛アレルギー」なので、諦めなくてはならないの。
でも…

まるで何かのCMのクーチャンパパのように、しばらく離れられなかった。
か   かわいすぎる…

泣く泣く諦めたんだけれど…

こころの中は、とても複雑になってしまった。
ペットたちは子供のうちは高値で売られる。
成長してしまったら、大安売りだ。
漏れ聞く話では、悪質なペットショップでは売れなかったコたちは
実験動物として払い下げられるのだとか。
人間は、ホントに罪深い生き物なんだなぁ…。

命には値段なんて、つけられないよね。
大安売りなんて、できないものだよね。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]