女の世紀を旅する
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2012年02月06日(月) 懐かしさに涙があふれる.映画「ALWAYS 三丁目の夕日 」

懐かしさに涙があふれる.映画「ALWAYS 三丁目の夕日 」


本当に貧しい時代だったが,人々の心は躍り,小さなことにも感動できる元気と生命力が溢れていた。貧しさが夢や希望を与えてくれた。


★ 映画『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』おさらい
http://www.youtube.com/watch?v=QbgSo0vgpSw&feature=related


※ 現在上映中の第3作目は1964年(昭和39年),東京オリンピックで日本中が沸騰した時代。この頃から日本の社会は元気で明るくなっていく。



〈第1作への各界から寄せられた絶賛のコメント〉

● 「昭和33年(1958年),私は27歳だった! あの頃の町並みは今もう見ることが出来ない。町の人達はよく笑い泣いたりして夕日を見ていた・・・。夢にまで見ていた町にまた会えた。そして笑って泣いた。夕日町の皆さん有難う。(俳優 大村崑)

● 「今と比べるとただただ不便な時代なのにちょっとしたことで感動できる人々の元気と活気と生命力がありました。自分が生きた時代でもないのにとても懐かしい・・・この作品には日本人が忘れてしまいそうな,そして忘れてはいけないものがたくさん詰まってました。」(アメリカザリガニ 柳原哲也)

● 「昭和30年代の驚きの映像,少年時代の私が確実にこの街に居る。若かった母に会えた。頑固な父に怒られた。二度と会えないと思っていたのに・・・。」(演出家 テリー伊藤)

● 「しあわせで泣いたことってありますか? (僕は初めて泣いてしまった」(歌人 枡野浩一)

● 「閉塞感が満ち溢れる現代に生きていても,あの時代一生懸命生きた人たちを見ていると,何だか励まされている気持ちになるのだった。」(キネマ旬報 副編集長 前野裕一)



★ 概要

『ALWAYS 三丁目の夕日』は、西岸良平の漫画『三丁目の夕日』を原作とした2005年の日本映画である。

昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台とし、夕日町三丁目に暮らす人々の暖かな交流を描くドラマに仕上がっている。建設中の東京タワーや上野駅、蒸気機関車C62、東京都電など当時の東京の街並みをミニチュアとVFX(CG)で再現した点が特徴である。昭和30年代の街並みが再現されたコンピュータシミュレーションでは、東京工科大学メディア学部の研究室が協力した。

映画に出てくる、三丁目の住宅、商店、街並みは全てセットで再現されており、東宝第2、9ステージ及び、館林市大西飛行場に建設されたオープンセットで撮影された。三輪自動車ミゼット、家電、店内の商品等は殆どが各地から集められた本物である。山崎貴監督によると当時の現実的情景再現以上に、人々の記憶や心に存在しているイメージ的情景再生を重視したようである。

興行では、公開1週目と2週目に興行首位を記録。2005年に200万人超を動員。全国200館を越す映画館で上映延長が決定し、年越しロングラン上映となった。最終興行収入32.3億円。また、多くの映画賞を受賞し、高い評価を得ている。2005年12月22日、日本アカデミー賞(日本テレビ)において全部門(13部門)で受賞。2006年3月3日、日本アカデミー賞の最優秀賞発表では、この13部門の内12部門で最優秀賞を獲得した。

公開中から続編の制作が噂されてきたが、2006年11月、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の制作が発表された。本作のラストシーンから4カ月後の、昭和34年(1959年)春を舞台に描かれ、本作の出演者がほぼそのまま出演する。2007年1月クランクイン、2007年11月3日公開。2007年10月15日、東京日本橋で映画の発表会が行われた。

『美しい国へ』(文藝春秋、安倍晋三著)の中で、「映画『三丁目の夕日』が描いたもの」として、本作品が書かれている。また、2007年4月に中華人民共和国温家宝首相が日中会談で安倍晋三との会談の際に、本映画を見たと述べた。

2006年12月1日に『金曜ロードショー』で地上波初放送し、22.5%の高視聴率を記録。また2007年11月2日にも、続編の公開前日特番として同枠で2回目の放送を行い、こちらも20.8%という高視聴率をマークした。



★第29回日本アカデミー賞(2006年3月3日発表)
最優秀作品賞:「ALWAYS 三丁目の夕日」
最優秀監督賞:山崎貴
最優秀脚本賞:山崎貴・古沢良太
最優秀主演男優賞:吉岡秀隆
優秀主演女優賞:小雪
最優秀助演男優賞:堤真一
最優秀助演女優賞:薬師丸ひろ子
最優秀音楽賞:佐藤直紀
最優秀撮影賞:柴崎幸三
最優秀照明賞:水野研一
最優秀美術賞:上條安里
最優秀録音賞:鶴巻仁
最優秀編集賞:宮島竜治
新人俳(女)優賞:堀北真希
第25回藤本賞(2006年6月7日)
藤本賞・特別賞:阿部秀司・奥田誠治
あらすじ [編集]東京の下町、夕日町三丁目にある鈴木オート。そこにC62型蒸気機関車22号機牽引の集団就職列車に乗って青森から集団就職で六子(むつこ)がやってくる。六(ろく)ちゃんと親しまれるが、実は大企業に就職できるかと期待していた六子は小さくて古臭い下町工場の鈴木オートに内心がっかりしていた。その向かいにある駄菓子屋「茶川商店」の主人・茶川竜之介は小説家。茶川は居酒屋「やまふじ」の美人店主・石崎ヒロミから見ず知らずの子供・古行淳之介を酔った勢いで預かってしまう。帰すに帰せず、二人の共同生活が始まる。

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★登場人物

鈴木則文:堤真一
有限会社鈴木オート社長。戦争から帰還後、苦労して鈴木オートを設立した。口より先に手が出る性格で、激怒すると竜之介を突き飛ばしたり、ガラス戸も打ち破るほどの力を発揮する。反面、一平にクリスマスプレゼントを用意したり、六子の帰郷を気遣うなど父親らしい優しさをときに見せる。竜之介とは普段罵り合うも、金策に走る竜之介にお金を工面してあげるなど良い近所づきあいをしている(竜之介は「鈴木オート」と呼んでいる)。

鈴木トモエ:薬師丸ひろ子
則文の妻で働き者。やんちゃな一平に対する優しさや愛情のある躾など、住み込み社員である六子に家族のように接するなど、日本の母親像の模範を体現したような人格。則文が暴走した時のストッパー役でもある。

鈴木一平:小清水一揮
鈴木家の長男。毎日のように外で友人と遊び回る元気な小学校4年生。最初はまじめな淳之介を心良く思っていなかったが、彼が書いたSF小説に感動し親友となる。この当時の典型的な(下町の)子供像である。

星野六子(ほしのむつこ):堀北真希
青森から集団就職でやってきた女学生。履歴書の特技の欄に記載した自転車の修理を則文に自動車の修理と勘違いされたまま就職、現場を見たときは呆然とした。この時は則文が六子に向かって暴れ出した為に六子が怖がり、茶川商店の部屋の押入れに隠れた(則文に六子のカバンを投げ出された事もある)。しかし努力を重ね車の事を覚えていき鈴木家の家族同然となる。注射が大の苦手。愛称は「ろくちゃん」(「むつこ」の六から)。田舎に帰ることを何かと理由をつけて拒んでおり、その理由を話したがらなかったが、母親から「口減らしと言われた」「就職が決まり東京に出す事を喜んでいた」等の理由で、自分は家族に捨てられたと思い込んだ。ほどなく、トモエが六子の母から毎月送られて来たと言う手紙の束を渡し、「(手紙を送っている事は)言わないでって言われてたのよ」と説明すると、納得して号泣し、年末年始を過ごしに帰郷の途に着いた。

石崎ヒロミ:小雪
居酒屋を経営していて、母親と知人だった為、知人の息子の淳之介を引き取る羽目になるが、竜之介を騙し茶川商店に居候させる。手伝いをしていくうちに竜之介に惹かれて行きプロポーズをされ、受け入れる仕草を見せるも、父親の借金のカタになってストリップ劇場のストリッパーに転落してしまった。しかし、竜之介を思う気持ちは忘れていなかった。

茶川竜之介(ちゃがわりゅうのすけ):吉岡秀隆
鈴木オートの向かいにある茶川駄菓子店を渋々経営(元々は祖母の店、亡くなったときに引き継いだ様子)しているが、本当は芥川賞を受賞し、小説家として一本立ちすることを目論んでいる。しかし不選考ばかりで三丁目の住人からも「文学崩れ」と馬鹿にされており、児童向け冒険小説で食いつないでいたところへ、ひょんなことから淳之介を引き取るはめになる。最初は毛嫌いしていたが徐々に打ち解け次第に面倒を見ていく。東大卒で実家は長野県の裕福な名家だが、小説家となる事で親に勘当され、駄菓子屋を経営している遠縁の伯母のところに転がり込み、現在に至る。鈴木則文には文学とあだ名される。ボサボサ髪をかきむしるのが特徴で、分厚い眼鏡をかけている。竜之介と淳之介の二人所帯なので、ヒロミが頻繁に家事を手伝いに来る。ヒロミに淡い恋心を抱き、それを確信して結婚指輪を買いに行くも先立つ物が無く、稿料の前借りも断られ、結局指輪の箱だけでプロポーズする。好感触であったが、翌日ヒロミは消えてしまった。実父の川渕が淳之介を引き取りに来た頃には、淳之介との絆ができつつあったため、激しく動揺する。川渕の下から逃げ帰って来た淳之介を「迷惑なんだよ、行けよ」と突き放すものの、最終的には固く抱擁し家に連れ戻った。

古行淳之介(ふるゆきじゅんのすけ):須賀健太
和子の子(今の所、父親の名乗りは川渕康成のみが挙げている)。母親の和子に捨てられ、ヒロミと和子が知人関係だったために一旦ヒロミに引き取られる。その後、酔いつぶれた竜之介に半ば押し付ける形で引き取られ、最初は邪魔者扱いされていたが竜之介の執筆する冒険小説のファンであったことから徐々に打ち溶け合っていく。無口でシャイながら頭の良い少年で、SF小説を書くことが趣味。竜之介からクリスマスにもらった万年筆を終始大事にしていた。

大田キン:もたいまさこ
たばこ屋の店主。自転車やコーラなど新しいものに目が無い。自転車の暴走で度々商店街の人々に迷惑をかけている。

宅間史郎先生:三浦友和
町医者を務める小児科医。性格は至って温厚だが、注射が苦手な子供たちからは名前と引っ掛けて悪魔と呼ばれる。13年前の空襲で妻と娘を失い一軒家で独り身の生活で、妻子が亡くなってから強い喪失感を抱いており、酒に酔うと道端で寝てしまい、妻子との家族団欒の夢を見てしまう。六子が病気になって先生が注射を打つ瞬間に六子から『悪魔だ』と言われたようだ(これは一平が六子に『悪魔』と言って教えたためである)。
宅間の妻:麻木久仁子・ 宅間の娘:重本愛瑠 この二人は宅間医師の夢の中の場面だけに登場する人物。空襲で亡くなる以前の姿のままなので、妻は若く、娘も幼い。宅間医師の心の一部が「時計の止まった状態」になっていることを象徴するものでもある。

川渕康成:小日向文世
王手興産株式会社社長で淳之介の実父とみられる人物。竜之介のところで同居していた淳之介を引き取ろうとする。紳士的だが慇懃無礼な一面があり、庶民を見下しているところがある(続・三丁目の夕日では鈴木オートを「ポンコツ屋」呼ばわりし、則文を激怒させた)。冷徹な人間に見えるが、淳之介を養っていた茶川に対し「相応の礼はするつもり」と言ったり息子の淳之介にかなりの執着心を抱いていることから根は悪い人間ではない。

佐竹:小木茂光
川渕康成の秘書。川渕の命令で、妾の子の淳之介を捜している。

古行和子:奥貫薫
淳之介の母。高円寺の和菓子屋に身を寄せている。

静夫:石丸謙二郎
和子の同居人。和菓子屋「藤戸」の店主でもある。和子の頼みでたずねてきた一平と淳之介に和子はいないと嘘をつく。













カルメンチャキ |MAIL

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