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2009年05月15日(金)
神は天にいまし、すべて世は事もなし。

ずっと毎日見てた「赤毛のアン」が今日で終わってしまいました…。すごい名作でした。(T▽T) っていうか、これは子供が見てもそこそこおもしろいとは思うけど、大人になってから見ると、ほんとにものすごい名作です。大人にこそお薦めしたい。

子供の頃はアン目線でしか見れないのですが、大人になってから(アンの年齢を超えてから)見ると、アンの気持ちもわかることに加え、マリラやマシュウ達大人の目線で物事が見れるし、一緒になってアン達の成長や、村の四季、時間の流れを体感することができます。

とにかく、今は全体通して見ることを想定して作られてるアニメって、すごく少ないから。次の回に引っ張る為にラストで変な盛り上げ方したり、伏線張ったり、とりあえず販促物を売ればいいとかいう考えの作品が多すぎます。

そういうのが一切なく、こんなに丁寧な作られ方してるアニメって、ほんとに安心して見れますよ。(笑) ひとつのエピソードに対しての時間を長く取ってるから、そこについて考える時間も持てるし。そもそもこの話は「日常生活の幸せと喜び」を描いてるから、物語的な派手さはなく、だから余計にいろいろ考えたり、感動したりするのですが。

特に今回、月〜金まで毎日1話ずつ見てたので、アンがどんどん成長して行く様に、マリラの心境でした。(笑) マリラが、大きくなったアンの為に新しい服を作ってあげるんだけど、グリーンゲーブルズに来た頃にアンが着てた服を抱きしめながら一人で泣くシーンとか。「大きくなったのはとてもうれしいのだけど、あんなに自分が愛した小さいあの子はもういないのだ」と。私も「そうだよね、大きくなったね、アン〜〜(T-T)」状態でした。(笑)

元々マリラもマシュウも未婚で、子供の扱いもまったくわからなくて、更に働き手として男の子を養子にしようと思ってたから、最初はまったくそんな「母親心」とかマリラはアンに対して持ってなかったんですよ。それが回を増していくごとにどんどんマリラが変わっていくのがわかって。

容姿も、アンがどんどん年頃の娘らしく輝いていくにつれ、マシュウとマリラはどんどん老けていくんです。マシュウが死んだ後、ひとりになって気も弱くなったマリラをいたわるアンがいい娘さんすぎる。あんなに小さくて失敗ばっかりしてた子が。ほんとに現実的というか、普通の家庭を見てるようでした。

マシュウの死も、マリラの目のこともすごくあっけない、日常的な描き方で「そうだよね、現実もこんなもんだもんね」と、余計に共感したり。つーか、全額貯金してた銀行が倒産とか、怖すぎる。(^^;)<大人になった今だからわかること。(笑)

ラストも徹底的というか、「アニメ的なおもしろさ」とは程遠いものだったし。でも、ずっと見て来た人にはものすごく感慨深いラストなのでした。ギルバートと仲直りするシーンもすごい。(笑) あの石板で頭殴りつけて、その後もずっとギルを許さなかった頑固なアンが、おとなしく手を握られて頬を染めている!みたいな。「アン、すっかり女の子になって〜(T▽T)」っていう。(笑)

最近はね、そういう「物語を読み進めるにつれての感動」があるアニメが少ないと思います。まあ全体的に尺がまず足りないわな。「コードギアス」とかは、だからハマったんだと思う。(笑)

とにかく、グリーンゲーブルズに来るまではいろいろ辛くて、ちょっと妄想に逃避気味でヤバかったアンが、マリラという超現実主義者に愛され育てられて、とても立派な現実対応の娘さんに成長する&マリラやマシュウも生活を楽しむことを知る、というお話だったのでした。多分、小さい頃にしか見たことや読んだことがない、って人は、「空想が大好きでおしゃべりな女の子の話」って印象だと思いますが、実は結構壮絶でシビアな話だったりします。(^^;)

アンが空想家だったのは元々、虐待されてる子が「今殴られてるのは自分じゃない」って考えて、自分の精神を守る作用と同じだと。今回改めて見て、そういうことに気付きました。マリラみたいな人じゃないと、アンをあんなに立派に育てることはできなかっただろうな。ってか、アンが来なかったら、マリラとマシュウは一生こういう方向のシアワセを知らなかったのだから、家族が増えるってのはいいもんなんだな、と、改めて思いました。 いや、私は今んとこ増やす予定はないけど…。(笑)