この日「白い巨塔」特別編を見ました。 何かね。私、本編はたまーにちょこっとしか見てなかったし、話も全然知らなかったんだけど、一応わかったし、おもしろかったです。つーか、私が今期ずっと見てた「僕と彼女と彼女の生きる道」と通じる物がある気がしました。もしかして、今こういう不景気で迷走・停滞してる時代だからこういう物にみんな共感するのかなあ、とか。 「グレーな人間像」ってゆーかね。
元々人間って、白・黒はっきりしてるモンじゃないと思うんですよ。ただ、ドラマとか物語の中では、はっきりしてる方が描きやすいというか、なかなか「どちらでもない」というキャラクターは描きにくいし。 「白い巨塔」に関してぶったぎって言うと、主役の唐沢は悪役で、江口が善、となって、対比されながら話が進むわけですが、人間って多面的な物だから、いろいろ矛盾が見えてきますよね。唐沢は出世の為の鬼のような人、とも言えるけど、それは結局「たくさんの人の命を救いたいから」という優しい心から来てたりしてて。その為に医学発展を願い、またその為に、たったひとりの患者の命を扱い損ねてしまった。 一見やってることが矛盾してめちゃめちゃなんだけど、多分人間ってほんとはこういうモンなんだろうな、と思うし、だから見てる人も感情移入しやすかったんじゃないかなあ。
経済が好調な時代と違って、今は「とにかくマジメに働いてればシアワセになれる、とにかくがんばって勉強して頭良くなればシアワセになれる」という指針のない時代というか、シアワセのカタチが多様化してることを、みんな頭では気付いてるんだと思う。「自分でシアワセを選ぶ時代」が来てるんだと。でもなかなか、いろんな理由で行動にはうつせなかったりもするんだけど、「本当に自分にとって大切な物」をみんな探したがっているんだと思う。「白い巨塔」も「僕カノ」も「自分にとってのシアワセとは何か、自分にとっての一番大切な物は何か」どんな人間でも探す権利はあるんだよ、ってドラマだったと思った。 この2本がウケたのって、そういうとこなんじゃないのかなあ。
で、病気ってほんと、いくら気を付けようがなる人はなっちゃうし、不摂生でもならない人はならないし、いくら毎日正直に、他人に優しくがんばってるいい人でも、死ぬ時は死ぬんですよね。 逆に、悪事を重ねても裕福で長生きして、老衰で家族に看取られながら「いい人生だったよ」って大往生する人もいるだろう。 そういう「不条理だけど現実はこんなもん」って、国の景気のいい時ってみんなあんまり考えないよな。(苦笑) やっぱ今って、そういう刹那感はみんな持ってんじゃないかなー、とか。「ガンになっちゃったのはもう仕方ない。でも死に方くらい自分の納得いくように選ばせてくれ」みたいな。(^^;)
「僕カノ」は、てつろーさんとかなこが二人で話すシーンがすごく泣けました…。「やっぱりやり直そう」とならず、お互いの道を認めあったのが素敵でした。お互いやっと分かり合えたというか、やっと「凛ちゃんの父親と母親になった」んだねー、と。何か、簡単に結婚とかみんなしちゃうけど、やっぱり些細なことに思えても日常はいろいろ難しくて大変なんだなー。 でも私はこのドラマ見て、結婚観がちと変わったよ。(笑)<とにかくマイナスなイメージしかなかったのだが…。 いいドラマでした。(^-^)
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