vol.36 タッチとニュアンス - 2002年09月08日(日) 先日の師匠のライブで師匠はこんな質問をしてきた。 「音の出ない鍵盤を扱ってるところ知ってます?」 確か母校にあったぞ。音の出ない鍵盤。学内ホールでの卒業試験のとき、冷たい手を温められるように石油ストーブと音なし鍵盤が舞台袖に置いてあった。ドイツ帰りの母校でも腕利きの教授が自分のを家から持ってきて置いておいてくれたらしい。そう、持ち運びが出来るのだ。でも、師匠はなんのためにそんなの欲しいのかな? 「旅行先にも持って行けるから練習できるし」 ひょえ〜!!!!!師匠、旅行中までピアノの事考えてんの?いや、確かに学生時代は私も練習が出来ないから旅行は余りしたくない方だった。1日くらいはともかく、2日以上弾かないことがあると、不安で不安でたまらなかったものだ。しかし、最近はどうしたらピアノ練習のモチベーションを維持する事が出来るか悩むくらいなのだ。 「先生を見習いますぅ」と答えるしかないのだ。 なんでも、売ってるところがないので調律師さんに聞いてみたら、「作ってあげますよ」との事だったそうだが、それから随分と経っているらしい。 私:「音の出ない鍵盤なんてイライラしませんか?」 師匠:「頭のなかで音が鳴っているから別にそんな事ないですよ」 …ホントにそれでいいのかなァ。クラシックはそうも行かんぞ。だって10日間くらいの旅行で弾けない程度なら、テクニックそのものなんてすぐ取り戻せるもん。問題は微妙な音のニュアンスを出すためのテクニックが落ちているかどうかが心配なのだ。だから音の出ない鍵盤なんて手が冷たい時の手慣らしぐらいしか意味ないと思うんだけどな。 ニュアンスで思い出した。 ウィントン・ケリーのドルフィンストリート、もっとニュアンスをよく聴いて弾いてくるよう師匠に言われたんだっけ。それで、CDをよーくよーく聴き始めた。すると、ニュアンスをつけているのか、単にテクニック不足なのかわからないタッチばっかりという事に気付いた。「ちょっと待ってよー。テクニックはアタシの方が上手じゃん???」って思うくらいに。 明日はレッスンだ。その点を師匠によく聞いてみよう。 ...
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