R女王様の秘密のお部屋...Dr.R

 

 

キラーたちの伝説 - 2005年01月19日(水)

※以下、都々逸調でどーぞー。

♪麻酔医ぃ殺すにゃ〜刃物はあぁぁ要らぬうぅ
コトバあぁひとつうぅでぇ即死ぃす〜るぅ〜(べけべん)

時々オペ場に現れる、麻酔医キラーのネタをば。


ガンコな気胸でVATS(Video-assisted thoracic surgery=胸腔鏡下肺切除術)をすることになった17歳の男子高校生某クン。敬語の使えない(使わない?)イマドキの人なつっこい若者です。

担当はTe医長先生+私の同期S先生。術前診察はTe先生の外来で済ませ、手術時の導入(※注1)Te先生の指導下にS先生が行いました。
〔※1:全身麻酔を開始すること。麻酔薬や筋弛緩薬を注射したり、気管挿管をしたりする〕

とっても順調に手術は終了し、いざ覚醒。
Te先生が大きな声で患者さんに呼びかけながら、抜管の作業を進めます。

『●●くーん、分かりますかーぁ?…今、お口に管が入っていて声が出ないけど、これから抜いていくからねー!…ちょっと咽せますよーぅ』




Te先生が後でヘコんでたのは言うまでもありません。
何か二重の意味でお気の毒。
(端から見ると、相当面白かったけど。先生、ゴメンなさーい♥)


ペインクリニック(※注2)で継続して診ている患者さんは別として、麻酔科医は患者さんと一期一会(※注3)。しかもお会いしている大半の時間、患者さんは意識のない状態であったりする訳です。
〔注2:『痛み』に対する治療。当病院には専門の外来があります〕
〔注3:術前診察・術後診察もするので、ホントは一期三会くらいかしらね…?〕


ということで、ちょっと孤独(しかも一般の方にはマイナー?)な人種、麻酔科医。
もし、皆さんが手術を受ける事になったら、彼らのことも少し覚えておいてあげてくださいね。きっと喜ばれます。


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