時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
サイト運営や創作について、日々の雑感など。

2015年12月13日(日) 覆面企画7 Bブロック推理結果&推理経過その2

Bブロックの推理、一応、終わらせました。
今日はもう推理の理由を書く時間がないので、とりあえず、結果だけ速報(笑)です。

すみません、その後、修正版出てます。
こちら↓は修正前の仮アンサーになります。

B01 君は光             小高まあなさん
B02 百八代魔王と勇者の関係性    恵陽さん
B03 あたしは太陽          曽野十瓜さん
B04 ダンジョンマスター       みずきあかねさん
B05 聖女とロザリオ         彩真創さん
B06 クビをキレ           木菟みるくさん
B07 Luz del amor          彩芭つづりさん
B08 メガネ男子と虹の空       生駒美汐さん
B09 秋風渡り、金木犀を濡らす(※注)並木空さん
B10 龍呼舞             藍間真珠さん
B11 祈跡満つ            五十鈴スミレさん

推理の経過や理由は、明日、追記します。

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12.14追記(長いです!)

さて、追記で、推理経過その2です。
まず、前回までの途中経過をぺたり。

B01 君は光           五十鈴さんか恵陽さんか生駒さん?
B02 百八代魔王と勇者の関係性  恵陽さん?
B03 あたしは太陽        曽野さんか五十鈴さんかまあなさん?
B04 ダンジョンマスター     あかねさん?
B05 聖女とロザリオ        彩真さん
B06 クビをキレ         みるくさん?
B07 Luz del amor        つづりさん
B08 メガネ男子と虹の空     まあなさんか曽野さん?
B09 秋風渡り、金木犀を濡らす  並木さん
B10 龍呼舞           藍間さん?
B11 祈跡満つ          曽野さん?


この後、前回の日記で予告した通り、まだあまり作風を掴めていなかった生駒さんのサイトに、もう一度おじゃまして作品を拝読。
画面を見た時の景色――読点の位置や頻度、漢字の開き具合、会話と地の文の配分、一文の長さ、改行頻度、台詞の長さ――などを見ていくと、少なくとも01ではない。

じゃあ、Bブロックでこの景色と似ている作品は……と、まだ誰かに当てはめてない作品を見ていくと、08が似てるかも?
詳しく見比べてみると、たしかに似ています。
そして、内容的にも、サイトの作品で、ちょうど、まだ付き合ってない男女がお食事するシーンがあって、心理描写が非常に近い気がしました。
「ん」みたいな短い台詞も、両方にありました。
よし、仮配置。

それから、前回の推理で05に彩真さんを仮配置した理由ですが、あらためてサイトに伺って、詩を読んだんです。
そしたら、これと作風が近いんじゃないかと……。
そう思って、彩真さんの小説と文体を比べてみたら、記号以外は、特に合わない点もないような気がしてきました。
日誌引用という推理避けになる体裁と、珍しい記号使いのせいで一見大フェイク作品に見えたけど、実は、…や―を一マスにしたこと以外には、これといったフェイクもなく、ごく正直に書かれた作品で、ほとんど素顔の彩真さんなのでは?

次に、なんとなく心当たりがある箇所を一箇所ずつ固定していくべく、10の藍間さんを検証してみることにしました。
10、もしかして藍間さんかもと思ったきっかけは、ただ単に『いろいろと翻っていたから』だけだったのですが、一度そうかもしれないと思ったら、もう藍間さんにしか見えなくなってきたので……。

というわけで、物証を上げるべく精査してみましたが、これといった物証は出てきません。
むしろ、調べれば調べるほど不一致点ばっかり見つかるような……?
漢字変換はあちこち違うし、特徴的な言い回しもこれといって検出できず。
一致点があっても、どれもそれほど珍しくなくて、証拠にはならなさそう。

でも、そうやって読みこむうちに、私には、これが、それでも藍間さんにしか見えなくなってきました。
その理由は……。

まず、目や髪の色の描写の多さ。
これ、短編のわりに、あと、顔立ち等の描写はあまりないわりに、髪と目の色についてだけは、ものすごくこだわって描写してるじゃないですか。
短編だと、キャラの容貌を描写せず、髪や目の色に言及しないこともあるけど、藍間さんなら、髪と目の色には触れてきそうな気がします。

あとは、文体。
『でも』等の副詞の後に読点を打たないことが多くて、読点は全体に少なめなんだけど、ここぞという時には惜しみなく使ってアクセントをつける。

そして、曖昧さのない短文の積み重ねで、まず結論を言い、後から説明する。
理系な文章ですね。
例えば、
『相当の踊り子なのだろう。道行く人々が足を止め、周囲には人だかりができている。』って文は、私なら、たぶん、『〜人だかりができているところを見ると、相当の踊り子なのだろう』と書きそうな気がするけど、藍間さんなら、ああいう書き方をすると思う。

あと、キャラとの距離のとり方というか、一人称の書き方?
一人称なんだけど、視点がキャラの中に没入しちゃわないで、少し距離をおいて外から見ている感じ。
例えば、 B10の、『私は残念に思った』とか『楽しみに思えた』というセリフなんか、一人称だったら『楽しみだなあ!』的な書き方をする人も多そうなところ、『楽しみに思えた』と書く冷静さが藍間さんっぽい気が。
藍間さんも作品によっては『楽しみだなあ!』もやるんだけど、文中の『私は』を『彼は』に置き換えても通じそうな、三人称神視点に近い一人称が、藍間さんの本領なんじゃないかと。

あと、異世界ファンタジーだからって気負って玉石?だの足輪?(踝飾り?)だの書かないで、ビーズとかアンクレットとかコサージュとかバッジとか、気負いなくあっさり書いちゃうのも藍間さん流な気がする。

あと、『誰もが、魅せられた。誰もが、確信していた。』とか『私を見ていた。私だけを見ていた。挑むように。それでいて懇願するように。』的な繰り返しも、藍間さんはよくやる気がする。

『踊り子は胸に手を持っていき。(改行)』みたいな連体止め?も、ここぞという時に、やる気がする。
(こういうの、どれもぜんぜん珍しい手法じゃないけど、積もり積もればってことで……)

そして、とにかく翻ってる!
あと、仲間(?)の神官との関係性とか、藍間さんが書きそう(←思い込み)。
そして何より、これ、前回の『紅蓮』と似た匂いがするような……。

漢字変換には不一致点が多いのですが、藍間さんは普段から漢字変換は必ずしも統一してなくて、作品ごとに違ってることも多いし、さらに覆面の時は意図的に多少いじることもあるらしいから、もう、そのへんは無視で、『匂い』で当てはめてしまうことにします!

匂いで当てはめるといえば、恵陽さん。
『匂い』で仮配置してみた02と恵陽さんの一致点を探してみましたが、ここも、これといった物証は出てきません。
違うという証拠もないけどそうだという証拠もない、みたいな状態。
論文体裁と、会話が無いのが探偵泣かせ!
これも05と同じで、特殊形式の効用ですよね。

でも、これ、恵陽さんの匂いがするんです……。
恵陽さんの文章は、なんていうか、おおらかであったかいです。
上手く言葉で表現できないんですが、建物でいえば、どっしり構えて、飾り気のない門戸が広く開かれている感じがします。
筆記具でいえば2Bとかの濃い目・柔らかめの鉛筆で、ややザラ目の白い紙に、大きめの読みやすい楷書体で、しっかりはっきりした太い線で書いてある感じ?
なんかもう、ぜんぜん推理になってなくてごめんなさい。
これで違ったら申し訳ないなあ……。

次に、04、あかねさん。
これも恵陽さんと同じで、何か、匂いで当てはめてたんですが、やっぱり恵陽さんと同じで、そうだという証拠も出てこないけど違うという証拠もない、みたいな状態です。
読点の頻度とか会話前後の改行の処理とか、どこをとっても、あかねさんだと思って見て不自然なところは特にないです。
細かい一致点は、たくさんあります。
ただ、どれも珍しいものではないので、決定的な証拠にはならないというだけ。
これじゃ特定できないんだけど……でも、とにかく、違うという証拠はないんです!
そして、なんとなくあかねさんらしい気がするんです!
とりあえず、ここにあかねさんを置いたことで後で他の箇所に不都合がでなければ、あかねさんでいいことにしちゃいます。

途中で04に、恵陽さんが多用する『にっこり笑う』という表現があるのに気がついて、一瞬気持ちが動きましたが、やっぱりどうしても02は恵陽さんの匂いがするし、04はあかねさんの匂いがするし、『にっこり笑う』なんてぜんぜん珍しくなくて、もちろんあかねさんだって使うし……ということで、迷いは一瞬で終了。

次に06のみるくさん。
ここは、まず、作風で。
なんというか、とらえどころのないような、不思議なお話ですよね。
『お仕事あるある』的なディテールはとてもリアルなんだけど、なんかふわふわして、ストーリーにも掴みどころがない感じ。
そして、ブラック。
この、毒入りのワタアメみたいな、ふわふわ不思議系ブラックな作風は、みるくさんでは?

そう仮定して見比べると、文体等にも、特に違和感はありません。
そして、サイトの作品に、やたら首に注目し、首を締めることを夢想するような作品が複数……!
これはもう、みるくさんでいいんじゃない?

そうすると、残っているのは、01、03、11と、五十鈴さん、まあなさん、曽野さんです。
この中では、五十鈴さんとまあなさんが読点&改行多め(特に五十鈴さんが多め)、曽野さんだけ、いずれも若干少なめです。
で、前回の参加作品の内容に引きずられて、もしかしてまあなさんかもと思った03は、内容はともかく文章が、まあなさんにしては読点少なめで、あんまり『らしく』ないです。
むしろ、読点多くなく少なくなく、文章長くなく短くないところは、曽野さんらしいです。

03は、最初から、まあなさんと並んで曽野さんを疑ってたんですが、これはいよいよ曽野さんの犯行?
最初から曽野さんをわりと疑っていたのは、サイトに『きんかんなまなま』という女の子どうしの微妙な関係を描いた作品があって、内容的にそれらしかったのと、あと、これが、ひらがなオノマトペなんかのせいで一見可愛らしいけど、実は、読点の頻度や位置、文章の長さ、漢字の開き具合など、どこをとっても一般文芸公募向けにチューニングされたような適度さの、計算された手練の文章に見えたからなんですが、前に女子小学生の着ぐるみで参加した曽野さんですから、女子中学生だってお手の物でしょ?
濡れ衣だったらごめんなさい!
もし違ったら、これを書いた人は、私にものすごく尊敬されたと思って下さい。

でも、そうすると、最後に残ったのが01と11で、残った人が、五十鈴さんとまあなさん……。
これって、どっちがどっちになっても、何か無理があるのでは??

……と、思ったのですが。
この二作とお二人のサイトを見比べているうちに、まあなさん=01は全然アリかもしれないということに気づきました。

01、とにかくいろいろ目立つ特徴があるので目が惑わされますが、その特徴が誰のサイトにも見当たらない以上、そういうのは全部フェイクでしょう。
しかも、漢字変換とか記号のフェイクには、時間はかかりません。
意気込みによると、まあなさんは執筆期間が短かったようですから、記号フェイクはできても、11のような文体・作風フェイクは、時間がないと出来なかったのでは?

そして、フィエクと思われる部分を抜いて考えると、01は、決して、まあなさんとしてあり得ない文体ではない気がしてきました。
そして、改めてまあなさんのサイト作品を眺め回したら、『私の魔法使い』という作品が、ズバリ図書館ネタで、キャラ配置も被ってる!
(辛い事情を抱えた少年少女が、図書館で児童書好きの年上女性と出会う。しかも、その年上女性は、ネタバレになるから書かないけど同じ特徴が)

そして、文章の方も、フェイクと思われる箇所を抜いたら、特に違和感ないかもです。
というわけで、まあなさんを01に。

そうすると、消去法で11が五十鈴スミレさんになってしまうのですが……。
もしそこがどうしても合わないようなら、最初っから全部見直しになってしまうのですが……。

五十鈴さんは短文・改行多めというイメージだったため、最初、みっちり族に見えた11は、まったく視野に入れてなかったのですが、念のため、見比べてみることにしました。
そうしたら、11は、意外と読点は多めです。
一文も、改行してないから画面は黒っぽく見えるけど、実はそれほど長くないのかも?
長いところもあるけど、そういう方向の文体フェイクの可能性もあるし。
うーん……。

悩みつつ、五十鈴さんのサイトを見ていくと、わざわざ特設ページからリンクしてくださってた参考作品の一つにファンタジーがあって。
で、それが、『十をいくつか越えたかという年頃の少女』と不老不死の魔法使いのラブストーリーじゃないですか!
11は、『十の齢から幾つかを数えたほどの娘』と壮年の男で、ラブストーリーではないけれど、女の子は頬を染めてツンデれてるし、最後は手を繋いで歩いてくし……。
そういえば、前回の覆面作品の女の子もツンデレっぽかった?

で、そういえば、五十鈴さんは前回の覆面作みたいな渋めの世界も書ける方だし、『笑み零れた』なんて表現も、それらしいような……?
11と五十鈴さん、決してあり得ない組み合わせではないような……?
五十鈴さんは、普段わりと軽めのものをお書きになってるようだけど、書こうと思えばこれが書ける描写力がある方だと思う!

だいたい、これ、明らかに作風フェイクですよね。
そう思ったら実は誰かの地だったというケースもあるけど、今回、このブロックには、普段からこういうのを書いてる人はいなさそうだから。
『瞠若』なんて言葉、私、初めて知ったんですけど、普段からそんな言葉を使う人は、あんまりいないかと。
作風フェイクのためにしか使わないかと。
少なくとも、曽野さん(←推理の初期に11の候補に入ってた)だったら、この言葉を、ご自分は知ってたとしても、フェイクのため以外では使わない気がする。
そして、五十鈴さんは、意気込みによると、渾身のフェイクをしたらしい?

ここさえ組み合わさってしまえば、全部、きれいにパズルがはまるんですよね……。
そういう期待で目を曇らせちゃうと失敗することが多いんだけど、でも、当てはめたいなあ……。
当てはめていいかな? いいとも!(←心の中の探偵と悪魔の問答)

というわけで、Bブロック、今のところ、いつもの迷走なしで、わりとすんなり、ほとんどが最初の仮配置どおりに収まってしまいました。
ちょっと(かなり)怖いけど、そろそろ次ブロックに進まないと時間がなくなるので、とりあえず、これでいったんケリをつけておきます。
もしかして、全ブロック終わった後で時間が残ったらまた戻ってきて、それから迷走するかも?(笑)


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