森日記
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2005年08月25日(木) 名を呼ぶ

「…藤代、藤代はいるか?」
「あ、ハイ!いるっス!ここです、渋沢先輩!」
「ああ、そこにいたか。監督が話しがあるそうだ。ミーティング室にすぐ行ってこい」
「うわ、イヤな予感〜!話し長いのかなぁ?先輩、何か聞いてます?」
「いや、特には。…しかし入部したてなのに、藤代はもうミーティング室の常連だな」
「や、そんなたいした回数じゃ無いですから!そんな笑わないで…あ、あれ?」
「?どうした」
「いや、あの…そういや俺、渋沢先輩とこーゆーふうにサシで話しすんのって初めてかも」
「そうだったかな。…練習ではよくやり合ってるから、藤代とはいつも会話してる気になってたよ」
「あ、それ、何かイイっスね」
「うん?」
「んと、俺も渋沢先輩とはいっつも話ししてる気分だったっス。あの場所で、サッカーとかボールとかゴールの奪い合いで!でも、ちゃんと声に出して呼んでもらうと、やっぱ違う感じっスね!」
「そうか」
「うん、渋沢先輩に自分の名前呼ばれるのって、こんな感じなんだって、今頭で分かったみたいな…なんか、先輩が触れるくらい近くにきたみたいな」
「…さぁ藤代、もう行ってこい。監督の話しが長くなるぞ」
「ハイ!行ってくるっス!」
「なるべく早く戻れるように祈っておいてやるよ」
「ヘヘ、頼んます!それじゃ先輩、も一回だけ呼んでもらえません?」
「…あのな」
「お願いします〜!景気付けに!」
「…しょうがないな」



「藤代、お前と一緒にサッカーが出来て、本当に嬉しいよ。…さあ、もう行け」




 …その声と表情で、その台詞は反則っスよシブサワセンパイ…


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