いかなる経験も無駄にはならない。それは正しいが、当たり前のことを言っているにすぎない。その一方で、時間は有限だ。どうにか無駄ではない経験と、多くのものを得られる経験。どちらの場合も消費される時間は同値だ、というところに、定性的意見と定量的事実の違いがある。すべてがプラスであったとしても、大きなプラスから見れば小さなプラスは相対的にはマイナスなのだ。(ただ、歩く速さだけでなく向きも重要なので、一概にプラス値だけでは語れない部分もある)