一般的に、最初の一歩というのはぎこちない。だが何事においても、その一歩がなければ始まらない。その一歩がなければ終わりもない。終わりを恐れて一歩を踏み出さなければ、それは終わりですらない。ただ、実際には、始まりも終わりも、どこかで厳密に境界を引ける類のものではない。後から思い返せばあれが最初の一歩だったのだ。そんなものかもしれない。終わりは、終わりだと決めたときに終わる。