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| 2004年08月01日(日) |
Good morning |
不安な想像をした。 それが想像でしかないと分かり、 僕は安堵する。 そして大切なものを再確認した。
電話機は今にも鳴り出しそうに見える。 でもそれが鳴ることはない。 ぼくは横になったまま、 沈黙をつづける電話機をいつまでも眺めている。 でもあるとき電話のベルが鳴りだす。 ぼくの目の前で本当に鳴りだしたのだ。 それは現実の世界の空気を震わせている。 ぼくはすぐに受話器を取った。 (村上春樹『スプートニクの恋人』)
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