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2004年07月19日(月) その向こうへ

それは、影だ。
幻影を見ているのだ。
だから何ができるというのか。
幻影を見たことは事実なのだ。

一度見てしまったのものを、幻影だと否定できるのか。
なぜ否定したがる?

「それは、最適化された生のため」



自分には綺麗なものがあると思わないと、人は生きていくのが困難になる。
だから、綺麗なものを求めて、ときに幻影を肯定する。
それもまた、最適化された生のため。



否定したい事実を幻影と呼び、
肯定したい幻影を現実と呼ぶ。

「幻影の向こうには何があるか知っているか?」


たとえば私が宝石になったら
その手で炎の中に投げて
邪魔なものはすぐにでも消えてしまうの
ガラクタでいさせて
(鬼束ちひろ『眩暈』)


sora |MAIL