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それは、影だ。 幻影を見ているのだ。 だから何ができるというのか。 幻影を見たことは事実なのだ。
一度見てしまったのものを、幻影だと否定できるのか。 なぜ否定したがる?
「それは、最適化された生のため」
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自分には綺麗なものがあると思わないと、人は生きていくのが困難になる。 だから、綺麗なものを求めて、ときに幻影を肯定する。 それもまた、最適化された生のため。
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否定したい事実を幻影と呼び、 肯定したい幻影を現実と呼ぶ。
「幻影の向こうには何があるか知っているか?」
たとえば私が宝石になったら その手で炎の中に投げて 邪魔なものはすぐにでも消えてしまうの ガラクタでいさせて (鬼束ちひろ『眩暈』)
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