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『あなたのいうことは正しいのかもしれない。博愛家を嘲笑する時、たぶんあなたは正しい。でもね、あなたは思想としての愛他主義を否定することはできても、肉が肉を呼ぶ愛おしみ、優しさ、いたわりの気持ちで微妙に震える魂が、あなたの中にさえ確かにある事実までを否定することは決してできない。これから何億年もして、ようやく出会うことができるかもしれないという神は、もうあなたのなかに棲んでいる。わたしたちの魂には、たとえ砂粒のように小さくても、なにか神的なものの破片が宿っているんだわ』(笠井潔『熾天使の夏』)
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