ふとネットで目にした文章で、小さい頃の自分を思い出した。
夕飯の話。 調理も焼くだけで、食べるにもそんなに難しいことはないから、 食卓には秋刀魚がのぼることが多かった。 秋刀魚はうちでは一人一匹食べられる事は珍しく、 頭のほう半分と尻尾のほう半分に分けて食べる事が大半だった。
母は「あんたたちはこっちを食べなさい」と、 子供たちに、食べやすくて面積が大きい多い尻尾のほうをよこした。 父は、母がそう言う前に尻尾のほうに先に手をつけ、怒られることもあった。 そんな風景を思い出した。
頭のついた魚の骨をとるのは未だに苦手だけれど、 でも、子供のほうにおいしいものを沢山分けてくれる母は、 なんだかんだ言いつつ、本当に優しかったのだと思った。 父は未だにそういう子供っぽいところがあるけれど、なぜか憎めない。
懐かしい。 ここのところ、家族のことを思い出しては、切なくなる。
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