29号の日記
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朝起きて腹ごしらえをして、急いで桜祭り会場に向かう。紅白餅撒きイベントがあるとのこと。子供の頃の建舞を思い起こさせる。 念の為説明しておくが、建舞(建て舞い)というのは、家を建てる際、骨組みが出来上がったところで骨組みだけの屋根の上に大工さん一同が登って神事を行ない、それに続いて、紅白の餅やら、紙に包んだ小銭やら、駄菓子やらといったものを、集まった近所の人(別に近所の人でなくても誰でも参加可能。)に向かって撒くイベントのことを言う。俺が小学校の時な何度となく参加して、ビニール袋にいっぱい餅やお菓子を獲得したこともあれば、群集に蹴飛ばされて、ろくに収穫がなかったり、一度などは飛んできた夏みかんがおでこに直撃してノックアウトしそうになったこともある。
どこで、どんな風に餅が撒かれるのかは不明。さすがに大人になって「餅目当てかよ」と思われたくないので関係者に訊く気になれず。ただ、会場内を練り歩く「白龍の舞」のイベントの一部として行なわれるようなので、「白龍」をマークすることにした。 白龍は会場に続く石段の下に待機している。見渡すと、餅の入った入れ物を持っていそうな人はいない。やがて舞い始めた「白龍」をマークしつつ石段を登る。石段を登ったところで「白龍」一休み。その間に、会場の野外演劇場の様子を見てみる。アナウンサーが、「まもなく、ここに白龍がやってきて舞います。その後秘密のイベントがあります」と言った。「秘密」って言ったって、会場内にも貼られているポスターに「紅白餅撒き」って書いてあるもん、秘密でも何でもないじゃないか、と突っ込みを入れたくなるが、「秘密のイベントってなんだろう」との声がチラホラと聞こえたので、知らない人も多いのだろう。 これで予測がついた。「餅はステージの上から撒かれる」ステージ前に移動し易い場所に陣取り、白龍の舞のイベントを見届ける。子供の頃の「建舞」の興奮を思い出して、胸が高まる。、しばらくして、進行係の言葉で餅撒きが始まった。・・・結果。紅白の餅が仲良くビニール袋に収まったものが一袋。中には二袋、三袋拾えている人もいたようだが、ひとつも拾えなかった人もそれなりにいたことだろう。戦果ゼロではないので俺としては満足。たかが餅二切れと言う勿れ。久し振りに嬉しかった。 なんか雲行きが怪しくなってきて、ポツリポツリと額に当たるものもあり、 俺が帰宅してしばらくして、本格的な雨になった。先程の「白龍の舞」はもともと、農民が雨乞いの為に始めたものとのこと。白龍の願いが天に届いたのだろうか。
餅は、帰ってきて写真を撮って、先程焼いて食べてしまった。
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