29号の日記
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| 2005年10月01日(土) |
ナイト・フロム・ザ・フューチャー |
水曜日の「旧作レンタルビデオ7泊8日200円デー」にて借りたビデオのうちの一本を観る。「ナイト・フロム・ザ・フューチャー」
総合評価は5点満点中の2 ロックが好きな、現代のアメリカもしくはカナダの高校生がタイムスリップ。タイムスリップのきっかけが、エレキドラム?と思われる楽器のショートがきっかけというのがちょっとクレしん的。クレしんのようなアニメだったら「ま、いいか」となるが、実写の映画となると、かなり無茶な設定に感じる。 村人に気づかれ、「変な服を着た奴がいる!悪魔か?殺してしまえ!」と追いかけられ、殺される寸前の所を、通りかかった女騎士に助けられ、お城へ。着いたところは、「アーサー王」の城だった。「アーサー王」とは、名前だけは有名だが、ほとんど伝説の王。日本で似た存在感の人物を挙げるならば、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)のようなものだろう。 映画の中で、西暦538年とか言ってるから、「ああ、ちょうど日本に仏教が伝わったのと同じか。いわゆるアーサー王の時代って聖徳太子が活躍したと言われる年代より半世紀前なのか」と知る。 城には王や武将の他に魔法使いがいる。ああ、この時代はまだブリタニアはキリスト教化されていないのだな、と知る。高校生が携帯してきた道具箱を魔法使いが開けると、中から工具が。「台湾製」と書いてあるの、「これは悪魔の呪文に違いない」と決め付ける辺りは笑える。その結果、魔法使いが王に、「こいつはきっと悪魔に違いありません。災いが降りかかる前に処刑してしまいましょう」と助言。 明日は殺される日だというとき、本人と一緒にタイムスリップしてきたかばんの中の電子辞書らしきものを検索して、処刑の日の正午にちょうど「日食」が起きたという史実を知る。「我を殺さば太陽は永遠に失われるぞ」と王を脅かし、処刑を免れる。日食を予言して古代人もしくは原始人を驚嘆させるって技は、あまりに使い古されたネタで、全く新鮮味がないんですけど・・・。 王は文盲なのか、従者風の文官が王の口述を筆記している。ここら辺りは多分史実として正しいんだろう。しかし、城はちょっと立派過ぎないか?農民が荷車に麦わらを満載しているが、この時代の農民に荷車は、余りにも時期尚早なんじゃないか? 戦いの場面は、うらみやねたみ、それに王位簒奪を狙う配下が起こす内輪もめ程度のものでスケールは小さい。 この高校生、かなり器用で、持ってきた道具箱の道具を使って、いろいろなものを作ったり、鍛冶屋に指示して作らせたりする。フォークとスプーンを鍛冶屋に作らせて、周囲に、「これを使って食事をすると、手が汚れなくて便利」と触れ回るあたりはどうかと思う。1500年後の現代でさえ、民族によっては、例えばインド人のように、食器を使う習慣がない(手づかみで食べる)人々が大勢いるのだから。急に「使ってみて」と言われて使って「まあ便利」と当時の人が感じてくれるかは極めて疑わしいと思う。 ついに器用な彼は、足踏み式発電機を作る。自転車のようにペダルをこぐとタービンが回転する仕組みだ。しかしそれで「タイムマシン」を作った気になるのはちょっと虫が良すぎるのでは。案の定、どんなに頑張ってペダルをこいでも、元の時代には戻れなかった。 この手の話は多くの場合、主人公が元の時代に無事戻って話の決着がつくものだが、果たして、それは「なんか変な香水の匂い」で意識が朦朧となり、気づいたら元の世界に・・・という落ちだった。このくだりも、過去へタイムスリップするくだり以上に唐突かつ、説得力に欠ける。まるで現実感がなく、「今迄夢を見ていた。その、長い夢から覚めた」と説明した方がいいくらい。夢と違うのは、主人公が今回のタイムスリップで一回り、人間として成長しているという点。今迄、気になっている女性がいるのに、モジモジしていて、告白できなかったのが、現代に帰還した途端、ダッシュで意中の女性に突撃告白。強引な告白だが、最後の話の閉めとしては悪くはなかった。
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