29号の日記
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昨日に引き続いて寒い。俺が子供の頃の3月初めの茨城は平均してこのくらいの気候だったと記憶しているが、横浜としては真冬並みの寒さ。ガラにもなく昼間から、断続的に暖房を点ける。
ツタヤから、来週まで有効の旧作ビデオ半額割引券が届いていたので、今週末と来週末はビデオデーと勝手に決めていた。俺の狙い目は「下妻物語」昨年夏に上映されていた映画で、粗筋はといえば、下妻の田園風景にはまるで不似合いなロココ(注1)趣味のお嬢様と、暴走族の少女(注2)という、奇妙な組み合わせの友情を描いた物語である。 その、正反対な志向性を持つマイノリティー同士の友情という物語設定自体、十分魅力的だが、同時に、「下妻」という、全国的にはまるで無名の、ローカル地方都市が舞台となっていて、しかも、それがそのまま映画の題名になってしまっていること自体に、俺は感慨深いものを感じる。 俺は、東京や横浜のような大都市の出身でもなければ、はたまた函館や長崎のような、大都市ではないけれども、ドラマのロケに使われ、歌に歌われ、観光客が絶えない街の出身でもない。ニュースになるのは殺人事件が起きた時くらいという、ローカルで地味な街である。そう、俺が育ってきた環境それ自体が、「下妻物語」の下妻市(注3)のような環境であるため、同じような境遇の下妻に、「よくぞ下妻の名を全国に轟かせてくれた」と拍手喝采したい気持ちなのである。もし、同じような内容であっても、題名が例えば「横浜物語」とか「長崎物語」とかだったりしたら、俺はこの作品を見ようという気にはならなかったであろう。 ところが、いざツタヤに行くと、普段まれにしか足を運ばないものだから、どこに何が並んでいるのか分からない。30分以上、店内を隅々まで探し回って、あきらめて店員に聞こうかと思ったその時、ようやく発見。しかし、貸出中だった。3本あって、運悪く3本共・・・。
もう、俺の頭の中は、下妻物語観るぞ!状態になっていて、いまさらあきらめて別のビデオを見る気にはなれなかった。しばらく考えた末、近くの別のレンタルビデオ屋に行くことにした。そこは、24時間営業の、ちょっとオタクな感じの店。雰囲気がオタクっぽい上に、ツタヤと違って、CDレンタルがなく、ビデオ専門店なので、ツタヤよりも近所にありながら、今まで一度もこの店を使ったことはなかった。
一見狭そうに見えたその店は、店内に入ると、奥がL字状になっており、想像していたより広く、また、1階建てだと思っていたが、2階建てだった。「下妻物語」は5分程ですぐ見つかった。初めてなので、会員証発行に315円かかるのが痛いが、まあ仕方がない。しかし、受付の、耳ダブルピアス+鼻ピアスの若デブ君、客(俺)にガン飛ばすのはやめてほしい。別に俺、喧嘩を買いにきたんじゃないんですけど。(笑)
下妻物語、一部空想・回想シーンにアニメが使われているのを除けば、期待通りで良かったです。
注1:フランスのマリーアントワネット嬢時代の、過剰な装飾を特色とする調度品やファッション。ヒラヒラのフリルがこれでもかというくらいにゴテゴテついて、食傷気味になりそうな程、刺繍で覆われたようなファッションなど。 「侘び・寂び」とか「シンプルイズザベスト」の対極と考えればよい。 注2:しかし、乗っている特攻バイクは、悲しいかな、50CCの原付である。 注3:近いうち、(今年4月?)下妻市は周辺町村と合併して、「筑西市」となる予定。「筑波(つくば)の西」の意味である。
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