日日雑記
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 イーディを知ってる?

大金持ちのセジウィック一族の娘で、アンディ・ウォーホル・ファクトリーのアイドルで、『ヴォーグ』で特集が組まれるほどの人気モデルで、精神科への入退院を繰り返して、28歳でこの世を去った女の子。


最近文庫化された『トルーマン・カポーティ』(新潮文庫)の著者、というか編集者のジョージ・プリンプトンが、昔図書館で借りて読んだ『イーディ』を共著してたと知り、ちょっとビックリしています(記憶にないってこってスが)。ま、同じような構成(多くの証言だけで編集されている)なので、言われてみれば不思議はないのでした。
再読しようにも『イーディ』(筑摩書房)はすでに絶版になっているため、古書通販を検索し発注しておきました。探せばまだまだあるみたい。


イーディを実質上マスメディアに押し上げたアンディ・ウォーホルは、彼女の死に際し特に発言しなかったそうです。そんな彼の気持ちを代弁したのが、カポーティだったというのは、単に三人の絶頂期が重なっていただけなのでしょうけれど、あたし的にはなかなか興味深いのでした。


「思うに、イーディはアンディがなりたかった何者か、だったんだ。ピグマリオン風にアンディは彼女に転換しようとした。(中略)アンディ・ウォーホルはイーディ・セジウィックになりたかった。チャーミングで生まれのいいボストン社交界の娘になりたかったんだよ。ウォーホル以外の誰かになりたかったんだ」






2006年09月24日(日)
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