diary of radio pollution
Diary indexpastwill


2012年07月23日(月) きゅうり

レンガ上の。

通勤路のよく引っ掛かる信号。赤の間、ペダルから足を下ろしたくないので、ちょうど角にあるレンガの植え込みの淵に手を置いて待っている。

先日のこと。いつものように角で信号が変わるのを待っていると、レンガの上になぜかきゅうりの切れ端が転がっていた。瑞々しい物体は、まだ置かれてそれほど経っていないように感じられた。

次の日のこと。いつもの交差点に差し掛かり、やはり信号は赤になった。そして、それまで存在を忘れていたレンガに目を向けると、やや干からびたきゅうりと、それに群がる蟻。蟻はきゅうりにも群がるのか、と思いつつも信号が変わり、後にする。

数日間、信号がタイミングよく通過できたり、所用で別ルートからの出勤だったりと、レンガの上のきゅうりのことなど、すっかりと忘れていた。

ある日のこと。また信号が赤になる。いつものようにレンガの上に手を置いて、ふと思い出す。きゅうりは、どこか。探したが見つからなかった。

通い慣れた通勤路に、よいアクセントを与えてくれた。

koji


radio pollution