diary of radio pollution
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2004年水無月のこと。
先日、テニスのさやさんからメールが届く。しかも、サンフランシスコから。サンフランシスコの良い場所があれば教えて欲しい、という内容。で、色々と書いて返信。
その際、サンフランシスコの地図やら本だの見ていて、そういえば日記と詩を書いていた本があったことを思い出す。その時は見つからなかったけども、気になって探して発見。ゴチャゴチャした部屋だが、だいたい何がどこにあるかは分かっている。
そして、詩を読み返していると、"blue twilight"の基礎となる詩がたくさん書いてあって懐かしむ。他にも未完の詩だの、ただ情景を写しただけの散文だの。
その一つを読み返していると、あの場所を思い出した。
"刻まれた言葉"
50年以上も愛され続ける珈琲屋がある 名はトリエステ 昔はビートニクの連中によって大いに賑わった店である 店の佇まいも然る事ながら その風格をささえるコーヒー豆の香りも堂々としていて味わい深い そんなトリエステは今も多くの人で活気に溢れている
店の一角でテーブルを囲んでいた人々の一人が突然詩を朗読し始めた 独特のリズムにその上を流れる美しい彼女の声 店のBGMのレコードか何か?かと聴き違える程の美声に ただただうっとりとしていた 短い詩ではあったが空間を支配することを許された一節は 新しい歴史をこの店に刻んだ そして私の心にも リズム 香り 言葉を刻んだ
毎晩、トリエステへ通い、一日の終わりと珈琲を。サンフランシスコに呼ばれた理由は、あの場所にあったと思う。 だからメールの一番初めに書いた。トリエステは、いいなぁ。
tricot
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